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子どもがサウナに入るのがダメな理由。何歳からなら入っていい?

サウナコラム

サウナ好きのお父さん、お母さんなら「いつか子どもと一緒にサウナに入りたい」と思っている方は多いはず。ですが、ほとんどの施設に「子どもの利用禁止」と書かれた注意書きが貼られてあります。たしかに小さな子どもにとってサウナは刺激が強そうですが、なぜ子どもはサウナに入ってはいけないのでしょうか。また、何歳からであれば安全に楽しめるのでしょうか。はじめてサウナに入るときに気をつけたいことも一緒に解説します。

目次

1.子どもがサウナに入るのがダメな3つの理由

①自律神経が「未熟」だから

人間の臓器は5歳を迎えると、ほぼ大人並みに成長すると言われています。「じゃあ5歳を迎えればサウナに入っていいのか」と思いがちですが、実はそうではありません。

5歳児は臓器は大人並みでも、体内のあらゆる調整を担う「自律神経」は未熟なのです。自律神経は10歳前後でようやく大人に近づくと言われており、それまでは心拍・血圧・発汗などの調整がうまくできない可能性があります。

加藤容崇著『医者が教える 究極にととのう サウナ大全』には、健康的な子ども81名を対象にした実験において、5~10歳の子どものうち、サウナ直後に失神やめまいを発症した子どもが2名確認されたという研究結果が明記されています。 健康な子どもでもこうしたリスクがあるという点は、見過ごせませんよね。  

②体温調整機能が「未発達」だから

律神経に加え、「汗腺の発達」もポイントです。

子どもは大人と比べて、発汗による体温調節が未熟です。汗腺は3〜4歳である程度発達し、10歳前後で大人に近づくと考えられています。つまり、5歳以下の子どもは汗腺の未発達でうまく汗をかけません。

サウナ室内は80〜100度と高温です。子どもはサウナで体温が急上昇しても、適切に冷やすことができないのです。そのため、熱中症や脱水症状のリスクが、大人より格段に上がってしまいます。

③心臓・血管への影響が懸念されるから

サウナに入ると、心拍数の上昇や血管の急激な拡張・収縮が起こります。こうした体内の急激な変化は、大人でも負荷がかかるもの。

まして、成長段階の子どもの循環器系はこうした負荷に対応しきれない可能性があります。乳幼児・未就学児はとくに危険と言えるでしょう。

2.何歳からなら安全にサウナを楽しめる?

2.何歳からなら安全にサウナを楽しめる?

 サウナ施設によっては「子どもの利用禁止」「10歳未満の利用禁止」「子どもだけでの入室不可」などと、サウナの入り口に明記されています。

結論、10歳以下の子どもはサウナを避けるのが無難です。自律神経や汗腺の発達が、10歳前後でようやく大人に近づくからです。

逆をいえば、10歳以下だと、サウナの刺激に身体が適応できず、体調不良を引き起こす可能性が高いといえます。

健康的な大人でさえも、サウナ入浴にはある程度の体力がいるもの。これは、急激な温度変化や血圧変化など、体内であらゆる調整が行われるためです。

10歳を超えていても、はじめてサウナに入る場合は、大人が同伴し、短時間での利用・体調に合わせて入浴することが大切です。また、本人の意思の確認も忘れずに行いましょう。

3. 子どもと初めてサウナに入るときの注意点

3. 子どもと初めてサウナに入るときの注意点

10歳を迎えいざサウナデビュー。とはいえ、サウナという高温の環境下においては、あらゆることに気をつける必要があります。

そこで、子どものサウナデビューで気をつけたいポイントをまとめてみました。

①【サウナデビューの前に】2つの最低条件 をクリアにする

年齢以外に、子どもがサウナに入れる状態かを確認する目安が2つあります。

1.おむつが完全に取れており、自分でトイレでの排泄が行えること

2.「熱い」「のどがかわいた」不快感を言葉にできること

自分の状態を伝えられない、把握できない状態だと、無理をしすぎてしまう可能性があります。

また、はじめてのサウナでは必ず大人が付き添って入浴しましょう。

低温・短時間からはじめる

はじめてのサウナ、いきなり高温からスタートするのは避けてください。

まずは、ミストサウナ、スチームサウナなどの「低温」からスタートしましょう。入浴時間も3〜5分程度と、無理なく始めることが大切です。

大人に比べて子どもは「熱い」「限界」のサインに気が付きにくい場合があります。「もう少し入れそう」くらいのまだ余裕があるタイミングで切り上げ、少しずつ時間や温度を調整していくのがおすすめです。

③水風呂は避ける

急激な温度変化は、子どもの心臓に大きな負担をかけます。

ヒートショックを引き起こす危険性があるため、水風呂は避けてください。体を冷ます際は、外気浴やシャワーで十分です。

④こまめに水分補給する

水分が不足すると血液量が減り、体温上昇にもつながります。サウナに入る日は、入室前、休憩時、サウナ後まで、こまめな水分補給を心がけましょう

「のどが渇いた」と感じてからの水分補給はむしろ「遅い」と言われています。「水分はこのタイミングで」と、ルールを設けると、水分不足を防ぐことができておすすめです。

こまめに声をかけ、絶対に無理をさせない

 

高温のサウナ環境は、大人は問題ない温度でも、子どもの体には大きな負担になっていることがあります。

親御さんの様子を見てお子さんが無理をしてしまう可能性もあるため、こまめに声をかけましょう。入る前に「少しでも変だと思ったら教えてね」「絶対に無理しないように」と伝えておくことも大切です。

⑥マナーも事前に教えておこう

サウナは静かにリラックスする場所です。

「体を洗ってから入る」「大きな声で話さない」「自分の汗は自分で拭く」といった基本マナーを、入室前にしっかり伝えておきましょう。ファミリーサウナや個室サウナを選ぶと、周りへの気遣いも少なく安心です。

4.まとめ

4.まとめ

子どものサウナに関するルールは、単なる施設の決まりではなく、体の発達を守るための大切な理由があります

適切な年齢になって一緒に入るサウナは、お子さんにとってもきっと特別な思い出になるはず。焦らず、その日をお楽しみにとっておきましょう。

参考文献

・加藤容崇著,『医者が教える 究極にととのう サウナ大全』,ダイヤモンド社,2023年7月,210-211ページ

この記事を書いた人
ライター・はせがわみき
はせがわみきhttps://twitter.com/hamigaki_write
フリーランスライター・社会人になりたての頃、会社の先輩からすすめられた「サ道」を読んだことがきっかけでサウナへどっぷりはまる。サウナは歴8年。サウナスパ健康アドバイザー資格保持。好きが高じて、現在はサウナ施設・銭湯への取材・レポート記事をメインに手がける。好きなサウナは中温・高湿度。好きな水風呂は、ぬるめの18度。