妊活中のサウナ「やめた方がいい日」はある?女性サウナーが知っておきたいこと
サウナコラム「妊活中だけど、サウナはやめた方がいい?」
サウナが好きな女性にとって、妊活中のサウナとの付き合い方は悩ましいテーマですよね。
この記事では、サウナが妊活に与えるメリット・デメリットから「今日行っていい日かどうか」の判断基準まで、女性サウナーが知っておきたいことをまとめました。
- 目次
1.妊活中のサウナは「完全NG」ではない
そもそも、妊活中のサウナは身体にどのような影響を与えるのでしょうか。
現時点では、サウナが女性の不妊に直接影響を与えるという明確な医学的根拠はないとされており、血流促進やリラックス効果など、むしろ妊活中の身体にプラスになるという意見もあるのです。
ただし、高温期は熱がこもりやすく着床しづらくなる可能性があるという意見は、複数の専門家から示されています。(参考:桜十字ウィメンズクリニック渋谷※1/Naturaltech※2)
特に排卵期〜着床期(高温期)は、体への負担を避けたい時期です。
つまり妊活中のサウナは、「いつでもOK」でも「完全NG」でもなく、日によって判断が変わるものと考えるのがいちばん正確です。
では、何がどう影響するのか。まずはメリットとデメリットから整理しましょう!
2.妊活中サウナに入るメリットとデメリット
妊活中にサウナに入るメリット
①「冷え」が改善される
サウナで体が温められると血管が拡張し、全身の血流が促進されます。血流がよくなることで酸素や栄養が体のすみずみまで届き、子宮まわりの血行促進も期待できます。
冷えが気になる方にとって、サウナは有効なアプローチのひとつ。冷えは子宮や卵巣の機能に影響するといわれているため、妊活にもプラスに働く可能性があります!
②リラックスできる
サウナに入ると、血管が拡張し、血行が良くなります。その結果、疲労回復はもちろん、筋肉のこわばりが解け、高いリラックス効果が期待できるのです。
ストレスやホルモンバランスの乱れは、妊活に悪影響を及ぼす可能性があります。
リラックスやリフレッシュ効果をもたらすサウナは、心身のコンディションをととのえる手段のひとつとしておすすめだと言えるでしょう。
③自律神経がととのう
サウナにおける温冷交代浴は、乱れがちな自律神経に刺激を与え、バランスをととのえる効果があると言われています。
自律神経は、月経・排卵・妊娠に関わるホルモン分泌と深く関わる部分。妊活中はストレスを感じやすい時期でもあるため、サウナがホルモンバランスの安定に繋がり、妊活へプラスに働く可能性があるのです。
妊活中にサウナに入るデメリット
①着床しにくくなる可能性がある
冒頭でも触れましたが、「体を温めすぎることで着床しにくくなる可能性」を指摘する専門家が複数います。
特に、排卵後~着床期(高温期)は体温が上がりやすい時期のため、そこへサウナの高温刺激が加わると、体への負担が大きくなる可能性があるのです。
②入りすぎると「月経不順」が起こるケースも
『医者が教える究極にととのうサウナ大全』(加藤容崇著)のなかに、『1週間に10回以上サウナに入ると、71%の女性が月経不順になるという報告がある』(引用※3)
という記述があります。
これは、過酷なサウナ環境に適応するために、生殖機能を抑制するホルモン(プロラクチン)が分泌されるからです。普通に入る分には問題ないそうですが「頻度」には気をつけたいところ。
ちなみに、日本サウナ・スパ協会が公表する最適なサウナ頻度は、「週に2回程度」(※4)。
身体を温めすぎると着床しにくくなるという意見がある通り、体調・頻度・タイミングを意識する必要がありそうです。
3.サウナをやめるべき日・行ってもいい日の見分け方
妊活中のサウナは、完全NGではないものの、体調・頻度・タイミングを気にする必要があることがわかりました。
具体的に、どういった場合だとサウナに入って問題ないのか、あるのか、まとめてみました。
サウナをやめた方がいい日のサイン
①排卵期~着床期(高温期)である
排卵期〜着床期(高温期)は、妊活中の女性が最も注意したいタイミング。
排卵前後から着床期にかけては、体温がもともと高くなる時期。そこへサウナの熱が加わると、体に熱がこもりやすくなり、着床しづらくなる可能性が指摘されています。
特に「タイミング法」で妊活中の方は、この時期のサウナは控えましょう!
②寝不足・強い疲労感を感じる
睡眠不足や強い疲れがある状態では、体の回復力が落ちています。
高温→冷水→休憩と、温度環境がめまぐるしく変化するサウナ浴は、体力が必要です。体が疲れている状態で入ると、体調が悪化する…という可能性があります。
疲労を感じる場合は、ぬるめの湯船にゆっくり浸かる方が体への負担が少ないので、おすすめです。
③冷え・だるさ・体の違和感がある
手足の冷え、体のだるさなど、「今日は調子が悪い」という感覚がある日のサウナは見送りましょう。
不調の違和感は、身体からの休息のサインです。この状態でサウナに入ると、さらなる体調不良につながる可能性があります。
温かい飲み物を飲んだり、湯船でゆっくり温まるなど、サウナ以外の方法での休息を取り入れてみてください。
④食事・水分が不足している
サウナでは大量の汗をかくため、健康的な状態でも、水分・栄養が不足した状態での入浴は脱水や低血糖のリスクがあります。
食事をほとんど取っていない日や、水分補給が十分でない日は控えましょう。
サウナに行っていい日の判断基準
高温期(排卵期〜着床期)のサウナは控えるべきですが、それ以外の時期で「今日は行ってもいいかな」と思う瞬間がありますよね。
迷ったときに参考にしたい3つのポイントをご紹介します。
①生理後~排卵前(卵胞期)
生理終了から、排卵前の約1~2週間「卵胞期」は、比較的ホルモンバランスが安定しやすく、サウナにおすすめの時期だと言われています。(参考:ありずみ消化器内科※5)
ただし、高温サウナ、長時間の利用は控えましょう。
スチーム・ミストサウナ(40~60度)もしくは、岩盤浴(40~60度)などの、比較的低温のサウナだと安心です。血行促進や冷え改善の効果も得やすく、心身のリセットにも向いています。
②体調が良く、疲労が少ない日
だるさや違和感がなく、いつも通りに過ごせている日であれば、サウナに入っても問題ないタイミング。(※高温期を除く)
十分な睡眠が取れていて、体が軽く感じられる状態であれば、サウナの効果をより良い形で受け取りやすくなります!
③気分が安定している日
身体の疲労具合だけでなく、メンタル面もぜひ確認しておきましょう。
妊活中は、ストレスや不安によって自律神経やホルモンバランスが乱れやすくなるため、心身ともに安定している状態でサウナを利用することが大切です。
・気分が落ち着いている
・サウナに行くことに対して前向き
時期や体調に加えてメンタル面も安定している場合は、無理なくサウナを楽しめる状態と判断できます。
4.迷う場合は「やめておく」がベスト。自己判断せず医師に相談
妊活中のサウナは、上手に付き合えば血行促進・リラックス・ホルモンバランスへのポジティブな影響も期待できます。
ただし、長時間の利用・高温環境は避け、「身体をあたためてリラックス」を目的にするのがおすすめです。
また、排卵期〜着床期や体調不良の日は、体への負担を考えてサウナの利用を見送りましょう!
「今日行っていいかな…?」と判断に迷う場合は、「迷うくらいならやめておく」くらいの気持ちがいいかもしれません。
また、自己判断をしないことも大切。サウナの利用頻度やタイミングについては、かかりつけの医師や専門クリニックへの相談が一番確実です。
自分の体の状態に合ったアドバイスをもらいながら、無理なくサウナと付き合ってみてください。
引用・参考文献
※1:桜十字ウィメンズクリニック渋谷,『サウナと妊活・不妊治療の関係』
※2:Naturaltech『サウナは不妊の原因になる?妊活中の女性への影響や入る際の注意点を解説』)
※3引用元:加藤容崇著,『医者が教える 究極にととのう サウナ大全』,ダイヤモンド社,2023年,208ページ
※4:『サウナスパ・健康アドバイザー公式テキスト 知っておきたいサウナスパの健康知識』,公益社団法人日本サウナスパ協会発行,2014年3月,20ページ
※5:ありずみ消化器内科,『妊活中に温める時期と場所を解説!周期別おすすめ温活法7選』


