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サウナが花粉症に効くって本当?乾燥・長時間・熱すぎサウナには注意

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そろそろ花粉症の季節。「少しでもこの辛さから解放されたい!」と思いますよね。そんな方におすすめしたいのが、サウナ。実はサウナに入ると、花粉症による「鼻づまり」や「目のかゆみ」が軽減されるんです。ストレスからくる花粉症のつらさも解消してくれるとか。今回は、サウナがどんな効果をもたらしてくれるのかを調べてみました。

目次

1.そもそも「花粉症」ってなに?

1.そもそも「花粉症」ってなに?

・花粉症とは


花粉症とは、スギやヒノキなどの花粉が原因で生じるアレルギー反応のこと。医療用語では「季節性アレルギー性鼻炎」と言います。


花粉症の症状は人それぞれですが、多くの方が「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」「目の充血」などに悩まされており、これらの症状はすべて体内に入ってきた花粉を取り除くために生じるアレルギー反応です。


また症状はこれだけでなく、




だるさ
熱っぽさ
イライラ
かゆみ
集中力の低下




これも花粉症の症状の一部。


日本人のおよそ4人に1人が「花粉症」と言われており、多くの日本人が悩まされるアレルギー反応と言えるでしょう。

・花粉症のメカニズム


そもそも「アレルギー」とは、本来身体にとって害ではないものを、免疫システムが誤認し、必要以上に反応してしまうことです。免疫の誤認には、遺伝などの「体質」や「衛生環境」「腸内環境」、現代の食生活・生活習慣による「生活環境」など、さまざまな要因があると言われています。


アレルギー対策として最も効果的なのは、原因となる花粉との接触を極力避けることですが、「空気中に飛散する花粉を避けろ」と言われても無理な話ですよね。


ここで注目したいのがサウナや入浴。お風呂に入ることで体についた花粉を流すだけでなく、症状の緩和にもつながります。

2.サウナが花粉症に効く理由

ここからはより具体的に、なぜサウナに入ると花粉症が和らぐのか解説します。

①洗浄作用

①洗浄作用

洗浄作用とは、皮膚・粘膜を洗浄し、身体にとって有害な物質、油脂を除去することで、体内に有害物質の侵入を予防することです。


花粉症の症状の主な原因は、髪の毛、顔、衣類に付着している花粉と、外で鼻や目の粘膜に付着した花粉たち。


みなさんサウナに入る前に、頭・身体をしっかりシャワーで洗い流しますよね。肌や髪についた花粉を落とすことで、花粉そのものを除去することができます。ちなみに、このタイミングで「鼻うがい」を行うと、より効果的です!

②蒸気作用

②蒸気作用

蒸気作用とは、蒸気を吸い込むことで粘膜の乾燥を防ぎ、免疫低下を予防することです。


サウナに入ると、室内の蒸気が目・鼻・のどの粘膜を潤し、花粉が洗い流しやすくなります。また、鼻づまりの原因となる粘膜の充血も、血流がアップすることで一時的に解消でき、鼻づまりによる不快感を緩和できるんです。


また、蒸気により気道に適度な湿度が保たれることで、異物を排出されせる「繊毛運動」


が正常化するため、花粉症の根本解決にも近づくと言われているんです。

③疲労軽減

③疲労軽減

「身体が疲れている」「季節の変わり目で体調が悪い」「大きなストレスを感じる」など、「ストレス」や「疲労」状態によって花粉症も悪化することが、さまざま研究からわかっているそうです。


サウナに入ると、血流が良くなることで、体内の老廃物の排出が進み、疲労回復効果が期待できます。また、身体が温まることで筋肉のこわばりが緩和され、肩こり腰痛にも効果的です。


もちろん、そもそも体調が悪かったり、風邪で熱があったりするときのサウナはNGですが、サウナに日常的に入ることで、アレルギー反応が出にくい身体づくりを目指すことができるんです。

④自律神経がととのう

④自律神経がととのう

自律神経のバランスと、花粉症。一見関係なさそうに見えますが、鼻水の分泌をコントロールしているのも自律神経なんです。副交感神経が優位になると、鼻の血管が拡張して粘膜が腫れるため、鼻水が増加しやすくなることも分かっています。


乱れやすい自律神経を正常にしておくことも、花粉症対策に効果的ということです。サウナに入ると、温冷交代浴の効果などから、乱れていた自律神経の働きが正常化し、免疫効果を高めてくれるほか、睡眠不足や気分の落ち込みも軽減でき、花粉症の原因になりうる「ストレス」の予防にも効果が期待できます。

3.長時間・熱すぎはNG !上手にサウナを活用しよう

花粉症緩和に、なぜサウナが役に立つのか解説しました。もちろん、サウナは万能ではありません。


あくまで一時的に症状を緩和してくれるものであり、アレルギー反応に強い身体づくりが目指せるものです。そして、花粉症緩和のためのサウナで注意したいこともあります。

①長時間の入浴に注意

①長時間の入浴に注意

身体が温まりすぎると「ヒスタミン」というかゆみの原因物質が分泌されます。そのため、長時間のサウナ浴はNG。


花粉症の時期は、湿度の高い「スチームサウナ」「ミストサウナ」などに15分~20分程度短時間で入浴し、蒸気で粘膜を保護する入り方がおすすめです。

②免疫アップを目指すならフィンランド式サウナ

②免疫アップを目指すならフィンランド式サウナ

免疫アップを目指してサウナに入るなら、ぜひ身体の深部まで温まる「フィンランド式サウナ」を選びましょう。


そもそも「免疫力」とは、細菌やウイルスなどの「病原体」が体内に侵入するのを防ぐ・排除する働きのこと。免疫細胞は、血液の流れにのって全身の細菌、ウィルスの侵入をパトロールしているため、サウナで血流をよくすることで免疫細胞の活性化が目指せます。


また、免疫細胞の70%が集まる「腸」を温めることができることも、サウナで免疫力アップが目指せる理由のひとつです。花粉の時期が落ち着いたら、ぜひしっかり身体を温めて免疫力を高めていきましょう。

③ドライサウナの乾燥に注意

③ドライサウナの乾燥に注意

目や鼻、のどなどの粘膜が乾燥すると、口腔内・鼻腔内の粘膜の免疫力が低下してしまいます。ドライサウナは非常に乾燥しているため、入るのは避けるといいでしょう。

4.まとめ

サウナが花粉症に効くと言われているのは、




①洗浄作用
②蒸気作用
③疲労軽減
④自律神経がととのう




これらの効果が期待できるからでした。


ただし、




①サウナ=花粉症が治るわけではない。緩和・予防に役立つ


②花粉の時期は身体が温まりすぎると「ヒスタミン」が分泌されるため、スチームサウナ・ミストサウナなど、低温サウナに短時間で入る


③ドライサウナによる乾燥は粘膜の免疫力を下げる




これらの注意事項もぜひ理解しておいてください。サウナを上手に活用して、花粉症に負けない身体を目指しましょう。

参考文献

・早坂 信哉・古谷 暢基著,『入浴検定公式テキスト: お風呂の「正しい入り方』,日本入浴協会,20176月,26-28ページ,76-80ページ
・公益社団法人 全日本病院協会,みんなの医療ガイド「花粉症とは?
・ウェザーニュース,「自律神経の乱れで花粉症の症状悪化 整える方法は?

この記事を書いた人
ライター・はせがわみき
はせがわみきhttps://twitter.com/hamigaki_write
フリーランスライター・社会人になりたての頃、会社の先輩からすすめられた「サ道」を読んだことがきっかけでサウナへどっぷりはまる。サウナは歴8年。サウナスパ健康アドバイザー資格保持。好きが高じて、現在はサウナ施設・銭湯への取材・レポート記事をメインに手がける。好きなサウナは中温・高湿度。好きな水風呂は、ぬるめの18度。
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