サウナにおいて「動線」が重要な理由。いいサウナほど動線がいい?
「このサウナは動線がいい」サウナ好きのみなさんなら、一度は耳にしたことがあるワードかと思います。一方、なぜ「動線がいい=いいサウナ」と言われるのか気になりますよね。今回はそんな「動線」がテーマ。いい動線とは?結局、ととのうとは?サウナとは切って切り離せない「動線」の重要性について深掘りしていきます。
1.そもそも動線とは?
サウナにおける「動線」とは、【サウナ→水風呂→休憩】このルーティンを移動する経路を表す言葉のことです。
サウナで身体を温めたあとは、速やかに水風呂に移動したいですし、水風呂後は速やかに休憩スペースでととのいを味わいたいですよね。
この動線がスムーズであればあるほど、サウナ浴の満足度が高まるといっても過言ではありません。
反対に、サウナから水風呂が離れていたり、水風呂から休憩スペースまでの距離が長かったり。動線にストレスを感じる要因があると「今日は何だか十分にリラックスできなかった……」なんて感じる場面もあると思います。
2.動線がいい=いいサウナである理由
・動線がいいサウナはととのいやすい?
もうひとつ、動線がいいサウナが「いい」と言われるのには理由があります。
それは、動線がいいサウナほど、ととのいやすい環境であるからです。実は、「ととのい」を味わえるのは水風呂を出てわずか2分間しかないと言われています。
サウナドクターである加藤容崇氏著書の『医師が教えるサウナの教科書』の中に、このような説明があります。
真の「ととのい」タイムは約2分で終了します。そのため、水風呂を出た後に体や髪を洗ったり、外気浴への動線が悪くて移動に時間がかかったりすると、貴重なととのいタイムが削られてしまいます。※1
「ととのう」ために重要な鍵を握るのは、自律神経です。
サウナ:交感神経⬆︎
↓
水風呂;交感神経⬆︎
↓
外気浴:副交感神経⬇︎
サウナと水風呂で「交感神経」が上昇している反動で、外気浴すると一気に「副交感神経」が活性化します。ここで訪れるのが「ととのいタイム」です。
・水風呂を出て2分間がととのい勝負!
リラックスしているけど脳はシャキッとしていて心地いい。いわゆる「ととのう」状態。これには興奮状態に分泌される「アドレナリン」が関係しています。
水風呂から外気浴へ移動し、身体の危機を脱した身体は、急激に「副交感神経」が優位な状態へと切り替わります。このとき、サウナと水風呂の環境に適応するために分泌された「アドレナリン」が血中に残っているんです。
『医者が教えるサウナの教科書』という書籍の中に、このような記述があります。
「ととのい」とは、血中には、興奮状態の時に出るアドレナリンが残っているのに、自律神経はリラックス状態の副交感神経優位になっている稀有な状態。そして、真の「ととのい」タイムは約2分間で終了します。※2
血中にアドレナリンが残っていて、かつリラックスしている状態を「ととのい」と指し、そしてととのいを味わうためには2分間しか猶予がないという記述です。
身体はリラックスしているのに、なぜか脳はシャキッとしている……この究極のととのいを味わえるのは、血中にアドレナリンが残っている2分間だけ。
ちなみに、サウナと水風呂で「交感神経」が優位になっていた分、休憩中は日常生活ではなかなか到達できないほどの「副交感神経」が優位な状態を味わえるそうです。
水風呂をでた瞬間から、ととのいのカウントダウンは始まっています。水風呂から出たら、身体の水滴を拭き取りつつ、素早くリラックスできる椅子やスペースへ移動して「ととのいタイム」を味わってみてください。
3.そもそも「ととのう」とは?
「動線」について調べてみると、動線がいいサウナほど「ととのう」条件がそろっていることがよくわかりますよね。
そもそも「ととのう」とはどのような状態なのでしょうか。
人それぞれ「ととのう」感覚は異なりますが、おそらく共有して感じているのが「心地よさ」「スッキリ感」ではないでしょうか。
『医師が教えるサウナの教科書』の中に、このような説明があります。
”「ととのう」というのはサウナー用語の一つで、「サウナ後の心身ともに非常に調子がいいと感じられる状態」”※3
「ととのう」と非常に調子が良くなるため、自分がスーパーマンになったように感じられるという人もいますが、むしろその人が持っていた本来の能力が復活したと考えた方がいいでしょう。”※4
先ほど、ととのうには「自律神経の働き」が重要な鍵を握るとお伝えしました。
自律神経は別名「生命維持装置」。呼吸・体温・血圧・心拍・消化・代謝・排尿などなど……生命維持を続ける上で欠かせない調整を担っているのが自律神経です。
少し難しくなりますが、「ととのう」とは、「わたしたちの生命維持を担う自律神経の働きを活性化させて、その人が本来持っている能力を復活させること」と考えていいのではないでしょうか?
多くの方がサウナにハマるのは、日常生活ではなかなか味わえないリフレッシュ感や心地よさを感じられるからなんですよね。
3.まとめ
なぜ「動線がいい=いいサウナ」なのかを、考えてみました。
・ととのいタイムは水風呂を出てから約2分間なので、動線がいい=ととのいやすい
また、改めて「ととのうとは」について考えてみました。
・生命維持を担う「自律神経」の働きを活性化させて、その人が本来持っている能力を復活させること
プライベートサウナの多くは、「動線」を意識して空間設計されているため、より「ととのい」と言えるかもしれません。
この記事を掲載する青山のプラベートサウナ『LOCA THE CLASS. AOYAMA』は、サウナ→水風呂→休憩がすべて10歩以内の黄金動線。勝負の2分を味方につけてととえる環境がそろっています。
気になる方は【通常料金の半額で初回体験】できるプランでぜひ利用してみてくださいね。
引用元
※1加藤容崇著,『医師が教えるサウナの教科書』,ダイヤモンド社,2020年3月,98ページ
※2加藤容崇著,『医師が教えるサウナの教科書』,ダイヤモンド社,2020年3月,98ページ
※3加藤容崇著,『医師が教えるサウナの教科書』,ダイヤモンド社,2020年3月,22-23ページ