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海外のサウナは日本とどう違う?韓国・台湾・タイ・フィンランド・ドイツを比べてみた

サウナ豆知識

「海外のサウナって、日本とどう違うんだろう?」

サウナにハマり始めると、一度はそんな疑問を抱いたことがある人も多いのではないでしょうか。

本場フィンランドはもちろん、韓国や台湾、タイなど、日本から比較的訪れやすい国にも、それぞれ独自のサウナ文化があります。

そこで今回は、日本のサウナと比べながら、韓国・台湾・タイ・フィンランド・ドイツそれぞれのサウナの特徴や楽しみ方を紹介します。

目次

1.【韓国】100℃超えも。高温ドームで汗を流す「汗蒸幕」

1.【韓国】100℃超えも。高温ドームで汗を流す「汗蒸幕」

まずは、日本からの旅行先としても人気の韓国から見ていきましょう。

韓国の伝統的なサウナといえば、「汗蒸幕(ハンジュンマク)」。石やレンガで造られたドーム型のサウナで、室温は100℃を超えることもある高温サウナです。

「チムジルバン」と呼ばれる大型温浴施設内で体験できるのが一般的で、浴室とは別フロアにあり、専用の館内着に着替えてから利用します。男女一緒に楽しめる施設も多く、日本でいう「岩盤浴フロア」をイメージするとわかりやすいかもしれません。

汗蒸幕は、高温の熱気に包まれ、短時間で発汗できるのが特徴です。室内には厚手の麻布(マント)が用意されており、頭からかぶったり、お尻の下に敷いたりして、熱い床や壁から身を守ります。筆者も一度体験しましたが、麻布を使っていてもかなりの熱さがありました…。

汗蒸幕を気軽に楽しめるチムジルバン」は、お風呂やあかすりのほか、食事や休憩スペースを備えた複合施設で、現地の若者にも人気。日本のスーパー銭湯のような雰囲気があるので、親しみやすい空気感があります。

2.【台湾】日本と似ている?台湾独自の「三温暖」文化

2.【台湾】日本と似ている?台湾独自の「三温暖」文化

台湾では、サウナを「三温暖(サンウェンヌアン)」と呼びます。

台北市内には「天龍三温暖」をはじめとした老舗の「三温暖」があり、日本のサウナ好き旅行者が訪れることも多いようです。

複数のサウナや水風呂を備え、日本のサウナ文化に近い部分がある一方、外気浴やととのい文化はまだ一般的ではないとか。ただ、サウナも水風呂もクオリティは非常に高く「しっかりととのえた」「昭和レトロ感がある」という意見も見られます。

老舗の三温暖には男性専用施設が多い点も特徴で、一部では男性向けのマッサージサービスを提供する文化も残っているそう。

老舗「三温暖」のほかには、ジムやホテルのスパ、温泉施設などでもサウナが楽しめるようですが、温度はぬるめのものが多く、日本のように「外気浴」や「ととのう」といった文化は、まだ一般的ではないようです。

3.【タイ】ハーブの香りに包まれる「薬草サウナ」

3.【タイ】ハーブの香りに包まれる「薬草サウナ」

南国のタイでは、複数のハーブを使った薬草スチームサウナを楽しめる施設が多く存在しています。

薬草サウナの特徴は、複数のハーブや薬草を独自に煮出し、その蒸気で体を温めること。熱さだけでなく香りが豊かなのが魅力で、高いリラックス効果が期待できます。

タイでは古くからハーブを使った療法が生活に取り入れられており、サウナを通してそういった文化的な背景を感じられるのも魅力です。

水風呂や外気浴スペースが完備されている施設もあり、日本と同じようにサウナ→水風呂→休憩のルーティンを楽しめます。水着着用で男女一緒に楽しめる施設が多く、アウトドア施設のような雰囲気のなか、南国の自然を感じてサウナを楽しめるところが多いようです。

日本では高温のサウナで「熱」を楽しむ施設が多い一方、タイでは「香り」と「蒸気」、そして南国ならではの開放的な空間を味わえるのが魅力といえそうです。

4.【フィンランド】生活に溶け込んだサウナ文化

4.【フィンランド】生活に溶け込んだサウナ文化

サウナの本場として知られているのが、北欧フィンランド。

寒さと労働の疲れを癒すため古くからサウナが生活の一部となっており、自宅にサウナがついていることもめずらしくありません。体を清めるだけでなく、心身を整える神聖な場所とされており、昔は出産の場として使われることもあったと言われています。

「本場」と言われるだけあり、街なかには古くから親しまれる大衆サウナ、リゾートのようなスパサウナ、湖のほとりに佇むサウナ小屋、近年では観覧車型のサウナなど、さまざまな施設が登場しています。

フィンランドでは「ロウリュにはサウナの魂あり」と表現されるほど、「ロウリュ」がサウナ文化に欠かせない存在になっています。日本で昔ながらに親しまれている「ドライサウナ」とは異なり、サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」によって、湿度変化を楽しむ「蒸気浴」が親しまれています。

ロウリュをしてくれた人に「キートス(ありがとう)」と声をかけるなど、サウナ室で自然なコミュニケーションが生まれる文化もフィンランドならでは。

日本のような水風呂は一般的ではなく、冷たい湖へ飛び込む「アヴァント」や、雪の中で身体を冷やすなど、自然を利用したクールダウンもフィンランドならではの楽しみ方です。

5.【ドイツ】全裸・男女混浴も!日本とは異なるサウナ文化

5.【ドイツ】全裸・男女混浴も!日本とは異なるサウナ文化

「各国のサウナマナーが気になる」という方も多いのではないでしょうか。

世界各地でさまざまなサウナ文化が発展していますが、日本との違いを特に感じるのがドイツのサウナ

ドイツでは、「自由身体文化」という、裸の身体を自然なものとして受け入れる文化が広く知られています。その影響もあり、男女混浴・全裸でサウナに入るという施設も。着衣が認められていない施設では、ルールを守らないと「出て行け!」と言われることもあるとか。

座る際は、大きめのタオルを敷き、お尻から足元までカバーし、汗が木材につかないようにするマナーも求められます。サウナ室での過ごし方は、日本と同じく静かにリラックスするのが一般的なようです。

また、日本でも人気が高まっている「アウフグース」は、ドイツを中心に発展したサウナ文化のひとつ。タオルで蒸気を循環させ、熱と香りを楽しむパフォーマンスで、参加者が一体となってサウナを楽しみます。

国によって違うサウナの楽しみ方

国によって違うサウナの楽しみ方

韓国、台湾、タイ、フィンランド、ドイツと、それぞれの国で親しまれている「サウナ」についてまとめてみました。

高温で一気に汗を流すスタイルもあれば、一日かけてゆっくり過ごす施設、ハーブの香りを楽しむサウナなど、国によって設備や過ごし方がさまざまなのがおもしろいですよね。

日本では「サウナ→水風呂→休憩」という入り方が広く知られていますが、海外では、サウナは必ずしも“ととのうための場所”ではありません。滞在を楽しむ場所、交流の場、自然とつながる場所など、その土地の文化が反映されています。

海外旅行の際は、その土地ならではのサウナを体験してみると、新しい発見があるかもしれません。

この記事を書いた人
ライター・はせがわみき
はせがわみきhttps://twitter.com/hamigaki_write
フリーランスライター・社会人になりたての頃、会社の先輩からすすめられた「サ道」を読んだことがきっかけでサウナへどっぷりはまる。サウナは歴8年。サウナスパ健康アドバイザー資格保持。好きが高じて、現在はサウナ施設・銭湯への取材・レポート記事をメインに手がける。好きなサウナは中温・高湿度。好きな水風呂は、ぬるめの18度。