about us

column

サウナで見かける「葉っぱ」は何に使われる?ヴィヒタの効果と正しい使い方

サウナコラム

サウナに入ったときに、桶のなかに浸かっていたり、壁に吊るされていたり、葉っぱの束を見かけたことはないでしょうか。一体なんのために使うのだろう…と気になった方も多いはず。

あれは「ヴィヒタ」と呼ばれる、白樺などの若い枝葉を束ねたものです。装飾として使われることもありますが、本来は、身体を叩く、押し当てるなど、マッサージをするためのものとして使われます。

この記事では、そんな「ヴィヒタ」の効果や使い方など、気になる疑問についてあれこれお答えしていきます!

目次

1.ヴィヒタとは?

1.ヴィヒタとは?

ヴィヒタ(※)とは、白樺(しらかば)の枝葉を束ねたものです。

白樺の葉はやわらかく、肌にあたっても刺さらないのが特徴です。フィンランドではヴィヒタをサウナ室内に持ち込んで、自身の身体を叩いたり、マッサージするのが一般的とされています。

「ヴィヒタのないサウナは塩抜きの料理」と言われるほど、フィンランドのサウナ文化において何百年もの歴史を持つ伝統的なアイテムのひとつです。


 

※バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)では「ウィスク」「ヴァンタ」と呼ばれ、地域によって呼び方が異なります。ヴィヒタは主に白樺が使われますが、ウィスクはオークやユーカリなどが用いられることも

2.ヴィヒタはどう使う?

ヴィヒタの使い方は大きく3つあります。

①サウナ室の壁に吊るして「香り」を楽しむ

サウナ室のなかにヴィヒタを吊るしている施設も増えてきました。サウナ室の熱と蒸気によって、ヴィヒタが放つ、深い森のような香りを楽しめます。

施設によっては装飾の一部として使用していることもあります!

②桶に浸けて「ヴィヒタロウリュ」を楽しむ

ヴィヒタを浸した水は、白樺の香りが移っており「アロマ水」としてロウリュに使用されることも。

濡らすことで白樺の爽やかな広がるため、ヴィヒタから直接水をしたらせる「ヴィヒタロウリュ」を行うところもあります。

③身体を叩いて「ウィスキング」する

ウィスキングとは、

ロシアやリトアニア、ラトビア、エストニアなどの国々で古くから親しまれている入浴文化です。サウナ室の中でオークや白樺といった植物の枝葉を束ねた「ウィスク」で身体を叩くことで、血行を促進して全身をムラなく温めるのが目的といわれています。(引用元:しらかばスポーツ

サウナ室内で行われる究極のリラクゼーションと考えると分かりやすいかもしれません。サウナ室内で寝転びながら、ヴィヒタやウィスクを用いてマッサージしてもらうことで、まるで森のなかにいるような感覚と心身のリラックスに導かれます。

セルフでウィスキングすることも可能です。ヴィヒタを水で濡らして、やさしく身体を叩いたり、撫でたり、押し付けたり、マッサージしてみましょう。

3.ヴィヒタを使うとなにがいいの?

「葉っぱで体を叩いて何の意味があるの?」と思う方もいるかもしれません。でも実は、ちゃんとした理由があります。

血行促進

葉の束で体の表面を軽く叩いたり、なでたりすることで、皮膚に適度な刺激が加わり血流が促進されます。

サウナの熱との相乗効果で、全身がじんわりポカポカと温まっていく感覚があります。

リラックス効果

白樺の葉は、お湯に浸すことでさわやかなグリーン系の香りを放ちます。

この香りがサウナ室に漂うことで、リラックス効果が高まります。アロマセラピーに近い感覚、といえばイメージしやすいかもしれません。

発汗促進

皮膚への刺激と熱の組み合わせにより、汗腺が刺激されて発汗がさらに促進されます。

ただでさえ汗が出やすいサウナの環境に、ヴィヒタの刺激が加わることで、より深いデトックス感を得られます。

4.ヴィヒタで叩くのって痛くないの?

4.ヴィヒタで叩くのって痛くないの?

「枝の束で叩くって痛そう…」と感じる方も多いようですが、痛みはほとんどありません

もちろん、肌に葉っぱが当たる感覚はありますが、白樺の葉はやわらかく、しっかりお湯で戻して使えば肌あたりは実にマイルドです。むしろ葉っぱのやさしい刺激に、深いリラックスを覚える人も多いはず。

ただ、強く叩きすぎると肌が赤くなるので、軽く叩く・当てることが大切です。

また、肌が敏感な方やアトピーなどがある方は刺激が強く感じる場合があります。最初は腕など試しやすい部位で様子を見るのがおすすめ。傷や炎症がある部位には使わないようにしましょう。

5.「ウィスキング」ってどこで受けられるの?

5.「ウィスキング」ってどこで受けられるの?

ヴィヒタやウィスクを用いたリラクゼーション「ウィスキング」

日本ではまだまだ体験できる場所が限られるのが現状ですが、一部の施設では、常設でウィスキングの施術が行える「ウィスキングマイスター」が所属していたり、ウィスキング専用のサウナ室が設けられていたり、不定期でウィスキングイベントが開催されたりと、体験できる場所は続々増え続けています。

筆者も体験したことがありますが、森のなかでサウナを体験しているような、心地いい没入感がたまりませんでした。

実際に体験してみたいという方は「ウィスキング 体験できる施設」とWeb検索することをおすすめです。また、日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」で「ウィスキング」と入力すると、体験できる施設の一覧が確認できるので便利です。ぜひ活用してみてくださいね!

参考文献

タナカカツキ著,『はじめてのウィスキング』,リトルモア,2022年10月

この記事を書いた人
ライター・はせがわみき
はせがわみきhttps://twitter.com/hamigaki_write
フリーランスライター・社会人になりたての頃、会社の先輩からすすめられた「サ道」を読んだことがきっかけでサウナへどっぷりはまる。サウナは歴8年。サウナスパ健康アドバイザー資格保持。好きが高じて、現在はサウナ施設・銭湯への取材・レポート記事をメインに手がける。好きなサウナは中温・高湿度。好きな水風呂は、ぬるめの18度。