about us

column

男性に「サウナ好き」が多いのはなぜ?サウナブームとの関係性

サウナコラム

近年のサウナ人気を牽引するのは、男性からのサウナ人気とも言われています。サウナ室での行列、休憩待ち、入場規制などなど……確かに男湯は「混雑を肌で感じやすい」状態にあるようです。なぜサウナはここまで、多くの男性たちを魅了するのでしょうか?さまざまな角度から考察していきたいと思います!

目次

1.現代を生きる男性が「サウナに求めるもの」を考える

1.現代を生きる男性が「サウナに求めるもの」を考える

全国20歳~69歳の男女を対象に行ったサウナに関する調査(2024年)によれば、男性の約45%、女性の約33%が「サウナが好き」と回答。


特に20〜30代男性はサウナの利用頻度が高く、サウナブームを牽引する存在になっているとか。


ここで考えたいのが「男性はサウナに何を求めているのか?」についてです。


男性は、具体的にどのような目的でサウナを利用しているのでしょうか?

▲引用:LINE株式会社プレスリリースより


2021年『LINEリサーチ』が実施した「サウナに関する調査結果」をもとに考えていきます!(全国の15歳~59歳の男女5,252人を対象)

①血行促進でデトックス

①血行促進でデトックス

LINEリサーチが実施したアンケートによると、「サウナが好き」と回答した人に、サウナの好きなところを聞いてみると、男女ともに7割強の方が「汗をかく / デトックスになる」と回答する結果に。


男女別の回答を見ても、第一位が「汗をかく / デトックスになる」、第2位が「血行がよくなる」と、TOP2は男女で同じ回答結果に。健康目的で利用する方が多い印象を受けますね。


汗をかき血行が促進されると新陳代謝が高まるため、体内の老廃物の分泌が促進されます。


また、汗をかくことで得られる爽快感を求めて、サウナに通う人も少なくないのかもしれませんね。

②リラックスできる

②リラックスできる

「デトックス」「身体を温めたい」など、TOP3の回答が「美容目的」である女性が多い一方、男性は「リラックス」が第3位にランクイン。


サウナ、水風呂、外気浴。このルーティンをくり返せば、身体が芯まで温まる温熱効果によって身体がリラックス。身体がほぐされると同時に、心もほぐされて「ほ〜」っとひと息つける時間になるのは間違いありません。


強制的にデジタルデトックスできる環境も、リラックスを促進させているのではないでしょうか。

③ストレス解消できる

③ストレス解消できる

5位にランクインしたのが「ストレス解消」。


女性は7位でランクインしており、この結果からも女性よりも男性の方が、よりサウナに「ストレス解消」を求めている傾向であることがわかります。


ストレスが溜まると、自律神経の切り替えがうまく行われず、不眠や肌荒れ、胃腸の不調、憂鬱感など、さまざまな体調不調を感じやすくなります。仕事はもちろんのこと、有意義なに日常生活を送れなくなってしまうんですよね。


サウナに入ると、温冷交代浴で自律神経に刺激を与えることができ、乱れていた自律神経の働きをととのえてくれます。その結果、多くの現代人の悩まされている「ストレス」や「脳疲労」の解消につながるんです。


7位には「心身のバランスがよくなる」がランクインしていることからもわかる通り、男性の多くが、「日々のストレスや脳疲労をすっきりさせたい」「解消したい」と考えているのかもしれません。

【結論】男性はメンタル面のリフレッシュを求めてサウナにくる

【結論】男性はメンタル面のリフレッシュを求めてサウナにくる


・デトックスで爽快感
・心身ともにリラックス
・ストレス解消ですっきり




男性がサウナ求めるものをランキングで見ていくと、思いのほか「メンタル面」のリフレッシュを求めてサウナに通っていくことが分かりました。


「血行促進」「疲れがとれる」も上位にランクインしていることから、心身のメンテナンス目的で利用している方が多いと考えられますね。

2.サウナブームの理由を考える

続いて考えていきたいのが「サウナブーム」の原因。


男性の多くが「心身のメンテナンス」のためにサウナを利用していると考えられますが、ブームとの因果関係はあるのでしょうか?

①サウナブームの火付け役はドラマ「サ道」

①サウナブームの火付け役はドラマ「サ道」

現在のサウナブームの火付け薬になったと言われているのが、2019年テレビ東京で放送されたドラマ「サ道」。


「サウナ=おじさんが行く場所」というイメージから、「サウナに入ると気持ちいい」「に毎日が楽しくなる」「ご飯がおいしい」「家庭や会社以外での居場所ができる」など「サウナの楽しみ方」を映像でわかりやすく広めていったことが大きな要因だと考えられます。


ドラマの主要人物たちが、フリーランス、会社員、経営者など、さまざまな境遇を抱えながら働く男性であること、そして、サウナに癒され毎日の活力をチャージしていることを表現したことも、毎日忙しくなく現代を生きる男性に刺さったポイントなのかもしれません。

②ストレス社会にマッチしている

②ストレス社会にマッチしている

人混み、病気、睡眠不足、人間関係、仕事、収入不安、家庭環境……ストレスフルな日常。現代を生きるわたしたちは、こうしたストレスを回避するのはむずかしいと言われてます。


大切なのは、こうしたストレスを適度に解消していくこと。入浴への抵抗が少ない日本人において、お風呂と一緒に楽しめるサウナは気軽にストレスを解消できる場所。


そんなストレス社会を生き抜く男性たちの需要にマッチしていたことも、サウナブームを生んだ理由のひとつと言えるのかもしれません。

【結論】サウナで受けられる恩恵がストレス社会にマッチ

【結論】サウナで受けられる恩恵がストレス社会にマッチ

サウナブームを牽引すると言われる20〜30代の男性たち。


ドラマ「サ道」をきっかけに、若い世代へのサウナの魅力が広まり、現代を生きる人たちの需要にサウナで得られる「健康効果」がマッチング。


こうした現状が現在まで続くサウナブームの原因になっていると考えられます。

3.【結論】男性専用施設が多いのは、男性のサウナ需要が高いから

3.【結論】男性専用施設が多いのは、男性のサウナ需要が高いから

サウナブーム以降、増加し続けるサウナ施設。最近では「男性専用施設」の増加も多く、女性のサウナ愛好家たちから落胆の声がちらほら聞こえてきます。


実はこれにも、「男性の方がサウナ需要が高い」ことに由縁しています。


限られたスペースでサウナ施設をオープンを目指すには、男湯・女湯の両方をつくるのは難しかったり、燃料の高騰化、人件費の問題など、施設を運営するうえで、利益をしっかり確保しなくてはなかったり。




①施設のスペース問題
②設備や燃料の高騰化
③人員・人件費問題




これらの問題から「男性」をターゲットに絞り、運営する施設も多いようです。なかには、定期的にレディースデーを開催し、サウナ業界全体を楽しませてくれる施設も多いですよ。

4.まとめ

「男性のサウナ人気」をさまざまな視点から考えてみました。


現代を生きる多くの男性が、サウナでの「リフレッシュ」や「リラックス」を求めていることが、大きな土台になるように思えますね。


ストレス社会が続いていくならば、まだまだサウナ人気は衰えなさそうです。

この記事を書いた人
ライター・はせがわみき
はせがわみきhttps://twitter.com/hamigaki_write
フリーランスライター・社会人になりたての頃、会社の先輩からすすめられた「サ道」を読んだことがきっかけでサウナへどっぷりはまる。サウナは歴8年。サウナスパ健康アドバイザー資格保持。好きが高じて、現在はサウナ施設・銭湯への取材・レポート記事をメインに手がける。好きなサウナは中温・高湿度。好きな水風呂は、ぬるめの18度。
ご予約・入会申し込みはこちら