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サウナを流行らせたのって誰?鍵を握った人物・サービスをまとめてみました

サウナ豆知識

サウナは一時の「ブーム」を超えて、今やリラクゼーションの「定番」として定着しつつあります。とくに2019年は「第3次サウナブーム」と謳われ、幅広い世代にサウナの魅力が浸透していった年です。そもそも、このサウナブームを生み出したのは、一体誰だったのでしょうか?実は、2019年のサウナブームは、複数の人や出来事が重なって起こったものだったんです。この記事では、サウナブームのきっかけになった人物・モノ・サービスを一挙に紹介します!

目次

1.マンガ「サ道」の原作者・タナカカツキ氏

1.マンガ「サ道」の原作者・タナカカツキ氏

サウナブームのきっかけと言われているのが、ドラマ「サ道」(2019年7月/シーズン1)の放送です。

そんな「サ道」の原作者が、マンガ家のタナカカツキさん。サウナを題材にしたマンガ&エッセイ「サ道」(2011年)を刊行し、いち早くサウナの魅力を多くの方に広めた方です。2013年には、日本サウナ・スパ協会から「サウナ大使」に任命されています!

「サ道」の原作がなければ、ドラマも生まれなかった……と考えれば、タナカカツキさんこそ、サウナブームの”きっかけ”を作った人物と言えるでしょう。

タナカカツキ先生の著書は「サ道」だけでなく、サウナ旅を題材にした『マンガサ旅~マンガで読むサウナ旅~』、ウィスキングに着目した『はじめてのウィスキング』、エッセイ本『サ道: ととのいの果てに』などなど、サウナにまつわるものが多数!

2022年には、サウナ施設「渋谷SAUNAS(サウナス)」で総合プロデューサーを務め、2025年冬には高輪ゲートウェイに「高輪谷SAUNAS(サウナス)」をオープン予定。

2025年現在も、サウナ界を牽引する存在と言えますね!

2.ドラマ「サ道」の放送開始!

2.ドラマ「サ道」の放送開始!

日本全国に多くのサウナーを誕生させ、史上空前のサウナブームを巻き起こしたと言われているのが、ドラマ「サ道」です。

テレビ東京にて、2019年7月から放送が開始。そもそも「サウナ」をテーマにしたドラマが初ということで、放送前からじわじわと注目が集まっていたんですよね。(筆者は2017年頃からサウナにハマっていたため、放送が楽しみだったことをよく覚えています!)

ドラマ放送中の2019年8月には、「サウナ」のキーワード検索数が急増し、Web、SNSを中心に「サウナ」そして「サ道」の注目度がどんどん高まったと推測されているんです。(※1)

ドラマ「サ道」がきっかけでサウナにはまった方は、非常に多いです。「サ道」がブームのきっかけになった理由は、大きく4つあると筆者は考えています。

  • ①実在のサウナ施設を舞台にしているリアルさ
  • ②サウナの作法が観て学べて、ハードルが下がった
  • ③「ととのった〜!」が映像として表現され、真似したい欲が高まった
  • ④「サウナ=おじさんっぽい」→「心身ともにリラックスできる場所」というイメージ変更

もちろん、心地いいナレーション、丁寧な表現、音楽との親和性などなど、ほかにもたくさん挙げられると思いますが、やはり映像化によって、従来までのサウナのイメージを大きく変化させたことが、ここまでサウナがブームになったきっかけなのではないかと考えています。

3.「ととのった〜」の産みの親・濡れ頭巾ちゃん

3.「ととのった〜」の産みの親・濡れ頭巾ちゃん

マンガ、ドラマともに作中に登場する「ととのった〜〜!」という、印象的なワード。もはや「サウナ」を象徴する言葉ともいえますよね。実はこの言葉、マンガ「サ道」(2011年)が誕生するよりも、もっと前に誕生していた言葉なんです。

「ととのった」の生みの親として知られるのは、サウナ愛好家・濡れ頭巾ちゃんです。大人気サウナ番組『サウナを愛でたい』にも出演中のあの方こそ、「ととのった〜!」という言葉を世に広めたキーマン。

とある濡れ頭巾ちゃんのインタビュー(※2)によれば、「ととのった!」という言葉が生まれたのは、2009年ごろ。

サウナの聖地とも称される北海道「白銀荘」で、サウナの気持ちよさを表現するのに「ととのった」がぴったりだと、仲間内で盛り上がったのがきっかけ。

その後、ご自身のSNS・ブログで頻繁に使用するようになり、最終的にマンガ「サ道」で使用されたことで、瞬く間に広まっていったそうです。

今やサウナ好きでない人にまで広まりつつ「ととのった〜!」というワード。実はかなり前から使われていた言葉だったんですよね!

4.日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」

4.日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」

日本最大の検索サイト『サウナイキタイ』は、”サウナブームのきっかけとなるサービス”と言えますよね。

サウナイキタイがスタートしたのは、2017年11月。サウナ好きの4人が自発的に集まり、「サウナがもっと好きになるサウナポータルサイト」として、「全国のサウナ情報を共有しあえる場所を作りたい」という想いからスタート。

全国のサウナ情報が集まる『サウナイキタイ』があれば、「ここから近いサウナはないかな?」「混雑状況はどうかな」「ここ新しくオープンするんだ!」など、サウナにまつわる情報が一目瞭然!

サウナの活動を記録したり、口コミ投稿することはもちろんのこと、サ活投稿することで貯めた”トントゥ”を活用して、施設優待券・サウナグッズをゲットすることも。

今やサウナファンにとって欠かせない存在となった、サウナイキタイ。サウナ情報を「記録」し「共有」するコミュニケーションの場を産んだことが、ブームをここまで大きくした要因とも言えるかもしれませんね。

5.2021年「ユーキャンの流行語大賞」にノミネート

5.2021年「ユーキャンの流行語大賞」にノミネート

ドラマ「サ道」シーズン1が放送された2019年。2021年には、ファン待望だったシリーズ続編「サ道2021」の放送がスタートしました。(2021年7月)

その影響もあってか、同年12月には「ととのう」が、『「現代用語の基礎知識」選 2021ユーキャン新語・流行語大賞』にノミネート。

トップ10入りはありませんでしたが、サウナ好きの間で使用されていた「ととのう」という言葉が、より多くの方に浸透した、わかりやすいきっかけの出来事になったのではないかと、考えています!

【まとめ】サウナブームはいくつもの要因が重なって生まれた!

出来事

2009年

サウナ愛好家の濡れ頭巾ちゃんが「ととのった」を発信

2011年

タナカカツキ氏が、マンガ『サ道』刊行

2017年

サウナ検索サイト「サウナイキタイ」誕生

2019年

ドラマ『サ道』放送スタート。サウナブームの火付け役に

2021年

ユーキャンの流行語大賞ノミネート

2019年のサウナブームは、誰かひとりの力ではなく、愛好家の発信、マンガ・ドラマの影響・Webサービスの登場など、さまざまな要因が重なって生まれたということがわかりました!

きっとこれからも、サウナ文化は進化していくのだと思います!この先どんな未来が待っているのか楽しみですね。

この記事を書いた人
ライター・はせがわみき
はせがわみきhttps://twitter.com/hamigaki_write
フリーランスライター・社会人になりたての頃、会社の先輩からすすめられた「サ道」を読んだことがきっかけでサウナへどっぷりはまる。サウナは歴8年。サウナスパ健康アドバイザー資格保持。好きが高じて、現在はサウナ施設・銭湯への取材・レポート記事をメインに手がける。好きなサウナは中温・高湿度。好きな水風呂は、ぬるめの18度。
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