水風呂は逆効果?正しい水風呂の入り方と効果を解説します
サウナ浴の効果をより高めてくれる「水風呂」。一部で「水風呂は逆効果だ」という声があるのをご存知ですか?サウナ、水風呂、外気浴……サウナの基本のルーティンのひとつである水風呂が、なぜ逆効果だと言われるのか気になりますよね。そこで今回は、水風呂が逆効果と言われる理由や、水風呂に入ることで得られる効果について解説します。
- 目次
1.水風呂にひそむ3つの危険
結論からお伝えすると、水風呂に入ると少なからず以下のリスクが発生します。
・不整脈を起こす可能性
・心筋梗塞が起こる可能性
・ヒートショックを起こす可能性
これらが「水風呂に入るのは逆効果」だと言われる理由です。
しかしながら、これらのリスクがすべての方に当てはまるものではありません。
サウナ・水風呂の入り方を正しく理解することで、これらのリスクを防ぐことができます。
ただし
・高血圧の方
・不整脈の方
・心疾患のある方
・糖尿病の方
など、持病がある、治療・通院している方は、水風呂に入ることでリスクを高める可能性があります。
どうしてもサウナに入りたい場合は、必ずかかりつけの医師に相談してからにしましょう!
2.「水風呂は逆効果=正しく入れていない」可能性大。正しい水風呂の入り方
水風呂が逆効果だと言われるのは、さまざまなリスクが存在するからでした。
ただし、水風呂の正しい入り方を理解することで、これらのリスクを回避できます。
①水風呂に入る前に「ぬるめのかけ湯」か「かけ水」をする
「水風呂前にかけ湯・かけ水」は、もはやサウナーの間でも定着するサウナのマナーですが、実は「ヒートショック」のリスクヘッジにもつながっているんです。
ヒートショックとは、急激な温度差によって血圧が大きく変動することで、血管や心臓に大きな負担がかかってしまうこと。冬場の脱衣所から浴室への移動、サウナで起こりやすいと言われています。
水風呂前に、ぬるめのかけ湯・かけ水で水風呂に適応させることで、ヒートショックや心筋梗塞などを防ぐことができます。
②息を止めずに、一気に入る
息を止めて水風呂に入ると、心臓に負担がかかるため注意が必要です。
ポイントは、ゆっくり息を吐きながら、途中で止まらないこと。ふ~っと息を吐きながら、一気に入水するとスムーズに入水できます。ぜひ試してみてください。
③手から水に入らない
手のひらには温度調整を担う血管が流れいます。そのため、手から水風呂に入ると、必要以上に冷えを感じるんです。
手を上に上げて水風呂に入ると、冷えを感じるスピードがゆるやかになるので、身体に負担も少なくおすすめです。
④サウナで身体を温めてから入る
急に水風呂に入り身体を冷やすと、血圧が急上昇してしまい、危険な状態になることがあります。
身体をしっかり温まり、かけ湯・かけ水で身体をならして、水風呂に入る。基本を守って水風呂に入りましょう。
3.そもそも水風呂ってどんな効果があるの?
「水風呂が苦手」という方は非常に多いですよね。
水風呂は決して無理に入るものではありませんが、水風呂に入るからこそ得られる効果があるんです。
・身体を均等に・短時間で冷やせる
・交感神経を引き上げる(ととのいやすくなる・外気浴が気持ちいい)
・脈拍を平常値に戻す
・自律神経に刺激を与える(メンタル向上・睡眠改善など)
・血流促進(血管の収縮⇔拡張効果)
水風呂は水シャワーでも代用可能です。
ただし、
・水風呂ほど冷たくない
・水風呂ほど身体が均等に冷えない
・水風呂に比べて身体を冷やすのに時間がかかる
といったデメリットもあります。
一方で
・水風呂が苦手でも、挑戦しやすい
・特定の部位だけ冷やせる
・頭から冷水シャワーを浴びられる
などのメリットも挙げられます。
水風呂は水シャワーに比べると、血管や自律神経に刺激を与えやすいため、外気浴(副交感神経)がとても心地よく感じられる、なんて大きなメリットもあるんです。
水風呂と、水シャワー、どちらがいいか悪いかという話でなく、どちらを選択するかは「好みに分かれる」ということですね。
4.まとめ
「水風呂が逆効果」と言われるのは、
・不整脈を起こす可能性
・心筋梗塞を起こす可能性
・ヒートショックを起こす可能性
間違った入り方をしてしまうと、これらのリスクが生じるためでした。
水風呂に入ることで、
・身体を均等に冷えるので心地いい
・ととのいやすくなる
・脈数を平常値に戻す
・メンタル向上・睡眠改善が期待できる
・血流が促進される
これらの効果が期待できます。ただし、水風呂は決して無理に入るものではありません。
サウナ浴でもっとも大切なことは、リラックスすることだからです。心地よさを追求することで、ストレス解消や自律神経の乱れの解消につながります。無理に水風呂にチャレンジして、リラックスできない方が本末転倒です。
ぜひ無理なく、そして正しく、サウナを楽しんでいきましょう!