サウナで汗っかきやすくなった人必見!汗のメリット&滝汗を防ぐアイテム

「サウナを習慣化したら汗をかきやすくなった」そんな風に身体の変化を感じている方は多いと思います。「汗をかく=身体にいい」とはなんとなく理解できていても、どうして身体にいいのか、身体にどんな変化が起きているのか気になりますよね。そこで「汗っかき」になる理由やメリットをご紹介します。サウナ後の汗対策も紹介するので「サウナ後の汗が止まらなくてストレス!」と感じている方はぜひ参考にしてください。
- 目次
1.サウナで代謝&汗腺が活性化=汗っかきに
①体温上昇で代謝アップ&自律神経がととのう

・体温が上がり、内臓や筋肉の活動が活発になる
サウナに入ると、体温が1〜2℃上昇します。体温が上がると、
- 内臓(特に肝臓や心臓)の働きが活発になる
- 血流が良くなる
- 筋肉も温まって活動量が増える
内臓・筋肉の活動が活発になります。
基礎代謝(=生きているだけで使うエネルギー量)は、内臓や筋肉の活動量に比例して消費カロリーが増えるため、サウナに入ることで代謝が高まると言われているんです。
・自律神経が整うことで、代謝をコントロールする力が回復する
サウナの「温冷交代浴」には、自律神経のバランスをととのえる効果が期待できます。
自律神経は、呼吸・心拍・体温調節・内臓の働きを司る「生命維持装置」といわれる神経です。自律神経がととのうことで、内臓が本来の力を発揮できるようになり、代謝が正常化・活性化します。
ストレス過多や睡眠不足で低下していた代謝も、自律神経の改善で底上げされます。継続的にサウナに入ることで、体質的に汗をかきやすくなると言われています。
②汗腺機能が向上

「現代人は、汗をかくのが下手」と言われています。それは、夏場は冷房・冬場は暖房と、汗をかく機会が減ったからです。
人間の体には約230万個の汗腺がありますが、普段からあまり汗をかかないと、多くの汗腺が「休眠汗腺」として機能低下してしまいます。
サウナで定期的に汗をかく習慣ができると、休眠していた汗腺が刺激されて目覚め、汗腺の働きが活発になります。これがいわゆる「汗腺のトレーニング効果」です。
汗腺機能が高まると、
- 少しの刺激でスムーズに汗が出る
- 体温調節がうまくいく
- 加齢臭予防になる
といった効果も。普段から汗をかきやすい体質に変化できますよ。
2.汗をかくメリット・汗をかかないデメリット

継続的なサウナ浴は代謝を高めて、汗腺を活性化させることが分かりました。
汗をかく=健康にいいイメージはありますが、どうして身体にいいのでしょうか?汗をかくことで身体にどんな変化が起きているのか、解説します!
・汗をかくメリット

①新陳代謝が活発になる
汗をかくと体温が上がり、それに伴って細胞の活動が活発になります。
また、汗をかく運動やサウナは血流を改善し、酸素や栄養が全身に届きやすくなるため、新陳代謝が自然に促進されます。
②免疫力アップ
体温の上昇により免疫細胞の働きが活発になります。
その結果、汗に含まれる成分が皮膚のバリア機能を強化して、風邪や感染症の予防に役立ちます。
③熱中症の予防になる
近年、「熱中症」に対する危機感が高まっていますよね。暑さに身体が慣れていないために、熱が体内にこもってしまうのが熱中症の原因です。
サウナを習慣化することで、汗腺を活性化させておくと、熱中症対策になるとも言われています。
④自律神経のバランスがととのう
汗をかくことで体温が上がり、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズになります。
そのため、自律神経のバランスがととのい、心身がリラックスしてストレスが軽減されます。運動すると気分がすっきりしますが、同じ理由です。
・汗をかかないことデメリット

サウナで汗をかく=心身のケアにぴったりだということが分かりました!
反対に「汗をかかない習慣」が身についてしまうと、どうなってしまうのでしょうか。
① 汗腺の機能が衰え、体臭がきつくなる
汗腺が働かなくなると、汗がべたついたり、ニオイの原因物質が増えてしまい、体臭が強くなることがあります。
② 汗をうまくかけず、熱中症のリスクが高まる
汗が出にくくなると、体温調整がうまくできず、熱がこもりやすくなり、熱中症のリスクが高まります。
③ 体温調整が苦手になり、血行不良が慢性化
汗をかく習慣がないと血流が滞りやすくなり、肩こりや腰痛、倦怠感などの不調が慢性的に続きやすくなります。
④ 体温上昇の機会が減り、自律神経が乱れやすくなる
汗をかくような運動や入浴、サウナなどの習慣がないと、体温が十分に上がらず、自律神経のバランスも崩れがちになります。すると、心身の不調やストレスを感じやすくなる原因に。

3.サウナ後の「滝汗」対策|汗が止まらない悩みを3ステップで解決!
ここまで、サウナで汗かっきになる理由と、汗をかくメリットをご紹介しました!
サウナで発汗=健康は間違いないですが、サウナ後まで汗が止まらないと、帰宅時にちょっと困る…という方は多いのではないでしょうか?
最後に、サウナ後の汗対策にぴったりなアイテムをご紹介します!特に、夏のサウナ帰りが億劫…という方は参考にしてくださいね!
STEP1:服を着る前に冷風で体温を下げる

入浴後の汗が長引く方は、洋服を着る前に、全身をタオルドライすることが大切です。皮膚に水分があると、汗が引きにくくなります。
タオルドライ後は、すぐ洋服を着るのではなく、十分にクールダウンを。サウナで上がった体温が下がったことを感じてから、着替えるのがポイントです。
それでも汗が引かない…という方は、湯上がり前に、ぬるめのシャワーで身体を流したり、水風呂を活用するのも手。水風呂は刺激になって負担になりやすいので、かけ水を上手に使うのもおすすめです。
STEP2:クールスプレーでドライヤーを快適に

湯上がりの汗の原因といえば、ドライヤーですよね。
ドライヤー後の滝汗に悩んでいる方は、ドライヤー前の「速乾スプレー」「クールスプレー」の活用をおすすめしたいしたいです。
速乾スプレーは、ドライヤー前に頭皮や髪の毛にスプレーすることで、髪の毛が早く乾く優れもの。ドライヤーの時間を短くしてくれるだけでなく、ひんやり感じる冷感タイプのものが多いので、ドライヤーの時間も苦じゃなくなります!
ぜひ、「クイックヘアドライクールスプレー」で検索してみてください。
STEP3:施設を出る前にクールボディスプレーを

仕上げは、ボディミストを全身に。
私が愛用しているのは、SHIROの『アイスミント ボディミスト エクストラクール』。
これをかけて外に出ると、大量の発汗を防げるので、湯上がりのストレスが減りました!ミストを全身にかけて風に当たると、ひんやり冷たさを感じて心地いいです。
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汗を抑えすぎるのも良くないですが、サウナからの帰宅時が少しでもストレスなく過ごせると、暑い夏でも臆せずサウナに足を運べます。
「汗活」で健康を目指しつつ、より快適にサウナが楽しめるよう、いろいろと工夫していきましょう!
参考文献
・五味 常明 著,『発汗健康法「岩盤浴の秘密」』,ハート出版,2006年7月,44-68ページ