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30分後のサウナ飯がいちばんおいしい?味覚ゴールデンタイムとは?

サウナコラム

サウナ後の食事、通称「サウナ飯」。サウナ後の食事は普段よりも格別に食事がおいしく感じられますよね!よりサウナ飯をおいしく感じられる「ゴールデンタイム」の存在をご存知でしょうか?実は、サウナ終わりの30分後がもっともサウナ飯をおいしく食べられることがわかっています!この記事ではそんな「味覚ゴールデンタイム」について調べていきます!

目次

1.味覚ゴールデンタイムってなに?

味覚ゴールデンタイムとは

味覚ゴールデンタイムとは、サウナ終わりの30分後、味覚が研ぎ澄まされ、ご飯が格別においしく感じる”至福のひととき”が訪れること

サウナでたっぷり汗をかき、心身がととのった後は、ご飯がうまい「味覚ゴールデンチャンス」が到来!サントリー株式会社が提唱しています。(※1)

・一般社団法人日本味覚協会が「サウナ後の味覚の変化」を調査!

サウナ後30分後に訪れる、味覚ゴールデンタイム。実はこれ、調査結果に結果に基づいて提唱されているんです。

サントリー株式会社が「そもそもサ飯が一番美味しく感じられる時間はいつなのか?」という実態を確かめるべく、一般社団法人日本味覚協会に協力を依頼。

サウナーの聖地と称され、「サウナ飯がおいしい」と名高い温浴施設『湯乃泉 草加健康センター』にて120名のサウナーに向けて調査を行いました。

▲画像引用:※2 調査方法は、サウナー120名が、サウナ前とサウナ後(サウナ終わりの30分・60分・90分後)に生姜焼き定食を食べて、甘味・酸味・塩味・苦味・うま味の「味覚の感度」に答えてもらうもの。その結果、サウナ終わり30分後にサ飯が一番美味しく感じられるということが明らかになりました。

この結果に対し、日本味覚協会の代表の水野考貴さんは、

今までにやったことのない味覚調査ではありましたが、サウナ前とサウナ後で味覚の感度が上がり、サウナ後に食べるご飯はいつもより美味しく感じることが分かりました。

サウナ後は味覚が研ぎ澄まされて味を強く感じやすくなり、またカラダに必要な栄養素を普段よりも吸収しやすくなるため、ご飯が美味しく感じられたのではないかと考えられます。(※3)

と、コメント。

サウナ→水風呂→休憩の動線が、短ければ短いほど「ととのいやすい」と言われていると同じように、サウナ→サウナ飯の時間配分も大切ということですね。これは有力情報!

2.もっと深掘り!そもそもなぜ「サウナ飯」は特別おいしい?

もっともおいしくサウナ飯を味わうなら、サウナから出て30分後に食べる。

時間配分に対する理解は深まったものの、そもそもなぜサウナの後の食事はいつもよりおいしく感じられるのでしょうか?

ここからは、その理由をご紹介します。

①腸の動きが活発になるから

①腸の動きが活発になるから

まずひとつは、サウナ浴によって腸の働きが活性化するからです。

サウナ→水風呂の「温冷交代浴」には、血行を促進する効果があります。全身の血行が良くなると、身体のすみずみにまで栄養素が行き渡り、内臓の調子がととのいます。特に腸は、温めると調子がととのう臓器。サウナ後はイキイキと活動し始めます。

その結果、サウナ後は食欲が増し、いつも以上に「食べたい!」という気持ちが高まるのです。サウナ後に食欲が出たということは、腸の調子がととのった合図とも言えるかもしれません。

②味覚が鋭くなるから

②味覚が鋭くなるから

サウナ後に食事をするといつもより味が濃く感じるのは、サウナによって脳が活性化した合図です。

サウナで全身の血行が良くなると、脳にも新鮮な酸素が送られます。これにより、カラダのあらゆるセンサーの役割を担う「頭頂葉」の動きが活性化します。 頭頂葉が活性化すると五感が鋭くなるため、いつもより味が濃く感じられたり、繊細な味付け、香りに敏感になります。

ととのった後は、繊細な水の音、風の音、室外機が動くような小さな音まで敏感に感じ取れるようになります。これこそ五感が研ぎ澄まされた証拠。サウナ後は、普段よりもより解像度の高い感覚を楽しめるということです。

③副交感神経が優位に働くから

③副交感神経が優位に働くから

サウナに入ると自律神経がととのうと言われています。これは、サウナ・水風呂・休憩によって「交感神経」「副交感神経」に刺激を与えることで、乱れていたバランスをととのうからです。

身体のあらゆる調整を担う自律神経は、消化器官の働きを調整する役割も担っています。 大切なプレゼン前・商談前など、緊張を感じる場面は特に食欲が湧きづらいですが、これは交感神経が優位に働いている状態だから。

一方、大切な仕事の後は一気に緊張が取れて、急に食欲が湧くことがありますよね。これは、副交感神経が優位に働いた証拠です。 交感神経は、消化吸収を抑制する働きがありますが、副交感神経は、消化吸収を促す働きを持ちます。 

つまり、サウナに入り心身ともにリラックスした状態だと、消化吸収の働きが活性化し、食欲が湧いたり、いつもよりご飯がおいしく感じられるということ。サウナ後にお腹が空いたと感じるのは、腸の活性化と同じく、体と心がリラックスできたという証拠でもあるんですね。

3.サウナ前の食事がおすすめできない理由

3.サウナ前の食事がおすすめできない理由

サウナ後の食事が「サウナ飯」の愛称で親しまれる一方で、サウナ前の食事が推奨されていない理由をご存知でしょうか? 満腹状態でサウナに入ると「消化不良」を起こしてしまう可能性があるからです。

食べ物を消化するためには、身体の血液を消化器官に集中させる必要があります。しかし、サウナで全身の血行が良くなってしまうと、血液が分散されてしまい、消化器官に血液が集中しません

その結果、消化不良を引き起こしてしまうんです。

消化不良を起こすと、胃もたれ、嘔吐、下痢などの原因になります。せっかくサウナに入ったのに、体調不良になってしまうなんてもったいないですよね。

よく「食事後の入浴は十分に休んでから」と言いますが、同じ理由です。サウナ前に食事をする場合は、満腹まで食べずに軽めにしておくこと、サウナ前に1~2時間ほど休憩をしてから入ることをぜひ覚えておいてください。 アルコールを飲むタイミングも重要です!

気になる方は、合わせてサウナとお酒の関係|サウナ後何時間後なら飲酒OK?】も読んでみてください。

4.まとめ

「味覚ゴールデンチャンス」について調べてみました!

アンケート調査によれば、サウナ終わり30分後にサ飯が一番美味しく感じられるということがわかっています。

理由としては、

  • ・サウナ後は味覚が研ぎ澄まされて味を強く感じやすくなる
  • ・カラダに必要な栄養素を普段よりも吸収しやすくなる

などの理由が考えられるそうです。

みなさんもぜひ、「味覚ゴールデンタイム」をご活用ください!

この記事を書いた人
ライター・はせがわみき
はせがわみきhttps://twitter.com/hamigaki_write
フリーランスライター・社会人になりたての頃、会社の先輩からすすめられた「サ道」を読んだことがきっかけでサウナへどっぷりはまる。サウナは歴8年。サウナスパ健康アドバイザー資格保持。好きが高じて、現在はサウナ施設・銭湯への取材・レポート記事をメインに手がける。好きなサウナは中温・高湿度。好きな水風呂は、ぬるめの18度。
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