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「サウナに入ったはずなのに寒い!」寒気の原因と解決策

サウナコラム

「サウナで身体は温まったはずなのに、なぜか寒い……」そんな経験ありませんか。実はそれ、身体が体温を調整するために起こっていることなんです。「どういうこと?」と思いますよね。そこで今回は、そんなサウナ後のに起こる寒気の原因と対策について解説します!

目次

1.サウナ後に寒気がするのはなぜ?

1.サウナ後に寒気がするのはなぜ?

サウナ後の寒気の正体は、ずばり「湯冷め」です。

「え、結構サウナで温まったんだけど……」と思った方も多いと思います。

湯冷めとは、入浴によって温まった体温を下げようとした結果、必要以上に体内の熱が奪われ、入浴前よりも深部体温が下がってしまうことです。

なぜサウナに入っているのに、湯冷めが起きてしまうのでしょうか?

・湯冷めのメカニズム

  • サウナで血管が拡張
  • (熱によって全身の血管が広がり、熱を効率よく循環させる)

  • 汗の蒸発で熱を放出
  • (皮膚表面の汗が蒸発する際、熱が奪われる=気化熱)

  • 血管が広がったままサウナ室を退出
  • (血管が広がったままだと、熱が逃げ続けて寒気を感じやすくなる

 

サウナで上昇した体温を調整するために熱を逃しすぎてしまうと「湯冷め」が起こります。

特に冷えを感じやすいのが、血流が変化しやすい末端の「手足」です。腕や足、胴体も次第に熱を奪われていき、「寒気」を感じてしまうんですよね。


 

サウナで足元がなかなか温まらない。そんなお悩みを抱えている方は、「サウナで足が温まりづらい原因。サウナ後の湯冷め対策も」をぜひ読んでみてください。

・湯冷めが身体によくない理由

体温が必要以上に下がる

本来は一時的な寒気で済むはずなのに、汗や濡れた髪を放置すると熱が奪われ続け、体温が下がりすぎてしまいます。

免疫力が落ちる

体温が下がると白血球の働きが鈍くなり、風邪をひきやすくなったり体調を崩すリスクが高まります。

血流が悪くなる

体が冷えると末端の血流が滞り、肩こりや疲労感、だるさが残る原因になります。

自律神経に負担をかけてしまう

サウナで交感神経→水風呂で副交感神経、と切り替えがととのっても、湯冷めで急激に身体が冷えることで、再び自律神経が乱れてしまうこともあります。

せっかくサウナに入ったのに、自律神経に負担をかけてしまうのは非常にもったいないですよね。

・湯冷め対策におすすめなのは「水風呂」

どうしたら「湯冷め」することなく、サウナを楽しめるでしょうか?

おすすめは「水風呂」に入ることです。

水風呂に入ると、皮膚表面の血管が収縮します。毛穴が閉じると、熱が放散されにくくなるため、身体の熱を体内に閉じ込めることができます。

外気浴中、次第に全身が温かく感じるのは、熱が魔法瓶のように体内に閉じ込められているからです。

水風呂がどうしても苦手な方は、水シャワー、ぬるめの水でゆっくりクールダウンするのがおすすめです。また、水風呂→休憩時は、身体についた水滴はしっかり拭き取りましょう。表面に水分がついたままだと、気化熱で身体が冷めやすくなります。

2.サウナ後の寒気・湯冷め対策チェックリスト

2.サウナ後の寒気・湯冷め対策チェックリスト

水風呂に入ること以外にも、湯冷め対策にできることはたくさんあります!

ぜひ、ご自身のサ活を振り返って「できていること」・「できていないこと」を洗い出してみてください。すべてクリアできたら、あなたはきっと「湯冷め知らず」です!

1. タオルや羽織りで全身を包む

外気浴中に、タオルや軽い羽織りで身体全体を包むと、手足や胴体の冷えを防ぎやすくなります!特に冬場は乾いたバスタオルが1枚あるだけで身体の冷えを防げるのでおすすめです。

2. 汗をしっかり拭く

汗が残っていると、蒸発によって熱が奪われます。タオルで全身を拭くことで、手足だけでなく胴体や腕の冷え対策にもなります。

3. 水風呂の後に休憩を入れる

水風呂で急に冷やす場合は、外気浴や内気浴で血流を整えるのが効果的です。血管が締まり、体の芯の熱が逃げにくくなります。

4. 脱衣所で服を着る前に休憩する

汗が乾く前に服を着ると湿気がこもり、寒気が強くなります。タオルで拭いた後、1~2分ほど全身を休めてから着替えると快適です。

5. 濡れた髪の毛はすぐ乾かす

濡れた髪や肩、首からも熱は逃げます。濡れた髪の毛はなるべく早く乾かしましょう!「熱くてドライヤーがきつい」という方は、ドライヤー前にタオルドライするだけで、ドライヤーの時間が短縮されます。ぜひお試しあれ。

6. 水分補給を忘れずに!

実は「水分補給」も湯冷め対策のひとつ!適切な水分は血液の流れを助けてくれるため、体温維持に効果的です。

ポイントは、一度にたくさんの水分を摂取するのではなくこまめに行うこと。人間の身体は1度にコップ1杯程度( 約200ml)の水分しか吸収できないそうです。

サウナ中だけでなく、サウナ前・サウナ後と、前後の水分補給も意識的に行いましょう。

3.サウナ後の寒気=放置すると体調不良の原因に!

3.サウナ後の寒気=放置すると体調不良の原因に!

ここまで「湯冷め」の原因や解決策について、解説しました。

サウナ後に寒気が起きるのは、上がりすぎた体温を元に戻そうとする反応であり、むしろ「体温調整機能がきちんと働いている」証拠でもあります。

反対に「サウナに入ってるのに汗が出ない」「体温変化を感じない」場合は、自律神経がうまく働いていないこともあるんです。

大切なのは「湯冷め」を放置しないこと。「寒気=体温調整の正常なサイン」ですが、湯冷めそのものは放置すると身体の負担・体調不良の原因になるからです。

サウナと湯冷めのメカニズムを理解して、ぜひ正しくサウナを楽しんでいきましょう!

この記事を書いた人
ライター・はせがわみき
はせがわみきhttps://twitter.com/hamigaki_write
フリーランスライター・社会人になりたての頃、会社の先輩からすすめられた「サ道」を読んだことがきっかけでサウナへどっぷりはまる。サウナは歴8年。サウナスパ健康アドバイザー資格保持。好きが高じて、現在はサウナ施設・銭湯への取材・レポート記事をメインに手がける。好きなサウナは中温・高湿度。好きな水風呂は、ぬるめの18度。
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