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意外と知らない?実はこんなにある水風呂の種類

サウナ予備知識

「サウナの主役は水風呂」と言われるほど、水風呂を愛する愛好家は多いですよね。一言で「水風呂」といっても、水質によって種類があることをご存知でしょうか?今回は、そんな「水風呂の種類」を深掘り。この記事を読んで水風呂への愛をさらに深めていきましょう!

目次

1.地下水水風呂(井戸水)

1.地下水水風呂(井戸水)

地下水とは、雨水や雪などが長い時間をかけて浸透していく水のこと。土や石などで自然とろ過されていくことから、不純物が少なくミネラルを含んだきれいな水であることが多いです!


地域によっては、飲用可能な「地下天然水水風呂」も存在します。(たとえば、静岡の「サウナしきじ」など)


温度差が少ない地下層の水は、年間を通して温度変化が少ないのが大きな特徴です。いつ入ってもひんやりと冷たく、クリアな肌触りの水風呂が楽しめます。


施設によっては、井戸水を使用しているところもありますが、井戸水も地下水の一種。井戸を使って水を汲み上げているか、ポンプで組み上げているのかによって表現の違いがあります。




【地下水水風呂】


・雨水・雪が地下に浸透した水
・土・石でろ過されるためきれい
・年間を通して水温が冷たいのが特徴
・井戸水も地下水の一種
・飲用できる「地下天然水」も存在する



2.伏流水水風呂

2.伏流水水風呂

伏流水とは、河川の水がろ過され川の下へと浸透した水のこと。荒い砂の層を流れてろ過されるため、不純物が少なく、ミネラルを多く含みます。


伏流水を用いた水風呂は、なめらかで肌触りがよく、自然の恵みを全身で感じられる特別感があります。


ミネラルウォーターとしても飲用できる伏流水も多く、山梨や静岡県などの伏流水とくに有名。これらの地域では、街中の銭湯やスーパー銭湯でも富士山の伏流水が使われていることも!「水が豊かな地域なんだな」と実感できますよ!(水道水の水もおいしい)




【地下水水風呂】


・河川の水が地表に浸透した水
・荒い砂の層でろ過され、ミネラルも豊富
・ミネラルウォーターとして飲用ができるものも
・なめらかで肌触りがよい



3.軟水水風呂

3.軟水水風呂

軟水とは、水に含まれるマグネシウムやカルシウムが少ない水のこと。低刺激で肌にやさしいのが特徴です。


軟水の水風呂は、化粧水のようになめらかな肌触りが魅力で、固くなった角質をやわらかくすると言われており、美肌効果も期待できます!


肌にいいからと軟水を導入する銭湯も多く、軟水で身体を洗うと汚れが落ちやすく、石鹸の泡立ちもいいと言われています。


軟水で身体を洗い、サウナで蒸され、軟水水風呂へ浸かる。湯上がりは驚くほど肌がすべすべになるので、ぜひ意識して入ってみてほしいです。




【軟水水風呂】


・低刺激で肌にやさしい
・化粧水のようになめらか
・角質をやわらかくしてくれる



4.備長炭水風呂

4.備長炭水風呂

浄化効果が高いと言われている「炭」。備長炭水風呂とはまさに、浄化された清潔な水に浸かれる水風呂のこと。


備長炭を通した水は、ミネラルやアルカリイオンなどが溶け出した状態。炭の吸着力(=2つの物体の間に働く力)が水に含まれる塩素やカルキなどを吸着してくれるため、まろやかな肌触りの水に仕上がります。


ほかにも「マイナスイオン効果」や「美肌効果」も期待できることから、”入るだけで健康を目指せる水風呂”とも言えるかもしれませんね。




【軟水水風呂】


・炭の効果で清潔かつまろやかな水
・ミネラル、アルカリイオンを含む
・脱臭効果もあり、ニオイも気になりにくい
・マイナスイオン効果・美肌効果も期待できる
・角質をやわらかくしてくれる



5.ナノ水水風呂

5.ナノ水水風呂

ナノ水とは、最先端技術のナノテクノロジーを用いて電気分解された水のこと。『ナノレベル(1 メートルの 10 億分の 1)の波長で 水の分子が振動しているきめの細かな水(※)』を指します。


ナノ水の特徴は、通常の水よりも粒子が細かいこと。肌にもよく浸透することから、保湿や吸収力も高く、美肌効果もあると言われています。


ナノ水を用いた水風呂は、究極になめらか。軟水の水風呂と同じく化粧水を肌につけたような感覚を味わえます!


テクノロジーの技術を駆使した最先端な水風呂です。ナノ水で身体や髪の毛を洗うと、より通常の水との違いがわかるはずですよ。




【ナノ水水風呂】


・最新テクノロジーを駆使した水風呂
・肌によく浸透する、保湿力あり
・化粧水に浸かっているようになめらか






引用元:NANO WATER – 『ナノ水』とは



6.源泉水風呂

6.源泉水風呂

水風呂の中でもレア度が高いと言われているのが「源泉水風呂」。その名の通り、温泉の源泉をそのまま水風呂に用いた、特別感のある水風呂です。


源泉は、25度以上を「温泉」、25度以下を「冷鉱泉」と定義づけられています。源泉に加水せずそのまま水風呂として活用している施設は、全国でもごくわずかです。(特に有名なのは大分にある「寒の地獄温泉」)


源泉の効能は泉質によってさまざま。まろやかで肌触りのいい「冷たい温泉に浸かれる」をイメージすると、その貴重さが理解できるはず。


サウナ好きなら一度は浸かってみたい水風呂のひとつですよね。




【源泉水風呂】


・源泉を水風呂として活用する贅沢な水風呂
・温泉に浸かりながら、身体を冷やせる特別感
・全国でも稀な水風呂で、レア度が高い



まとめ

水風呂の種類についてくわしくまとめてみました。気になる水風呂はありましたか?


よく通っているホームサウナの水風呂が、どの種類に当てはまるのか意識してみると、より水風呂への知識が深まるはず。ぜひみなさんのサ活に生かしてみてください!

参考サイト・文献

・JCP(ジャパンクリーンプラント),井戸水、地下水、井水とは?
・一般財団法人環境イノベーション情報機構,環境用語『伏流水
・山梨県ホームページ,名水の地やまなし
・天然温泉 湯来楽『【天然温泉ゆらら】日替わり湯『備長炭風呂』を楽しもう!』
・松竹温泉 天風の湯HP,『お肌に優しいナノ水
・周田心語著,『サルでもととのうサウナ教室』,文響社,202412,77-79ページ

この記事を書いた人
ライター・はせがわみき
はせがわみきhttps://twitter.com/hamigaki_write
フリーランスライター・社会人になりたての頃、会社の先輩からすすめられた「サ道」を読んだことがきっかけでサウナへどっぷりはまる。サウナは歴8年。サウナスパ健康アドバイザー資格保持。好きが高じて、現在はサウナ施設・銭湯への取材・レポート記事をメインに手がける。好きなサウナは中温・高湿度。好きな水風呂は、ぬるめの18度。
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