サウナで体臭改善できるってホント?
「サウナに入ると体臭が改善される」そんな話を耳にしたことありませんか?血流がよくなったり、自律神経がととのったり、高い健康効果が期待できるサウナですが、体臭にもなにか影響をもたらすのでしょうか?今回は悩みの種になりやすい体臭とサウナの関係を解説します。
- 目次
1.そもそも体臭の原因は?
世代関係なく、わたしたちを悩ませる「体臭」。そもそもどのような原因から発生するのでしょうか?
①皮膚表面の雑菌
体臭の大きな原因は、「汗」と「皮脂」が皮膚表面に常在する「菌」と合わさることで発生したものです。
「汗をかく=ニオイが発生する」をイメージしがちですが、汗が分泌されてもすぐにニオイは発生しません。
時間が経ち、皮膚表面の常在菌と合わさる上で、汗に含まれる脂質・タンパク質・アミノ酸などの成分が酸化・分解されニオイが発生します。
②アポクリン腺からの分泌
汗腺には
①エクリン腺
②アポクリン腺
の2種類があり、それぞれ汗の性質が異なります。
▪️エクリン腺
主に体温調整のために汗を分泌する汗腺です。分泌される汗は無味無臭で、全身に分布しています。
▪️アポクリン腺
わき、乳頭、陰部下など限られた部分にある汗腺です。皮脂やたんぱく質など、皮膚の常在菌と合わさることでニオイの原因になる成分を多く含みます。
人前に出たとき、強いストレスを感じた時に出る汗は、この「アポクリン腺」から分泌されます。ニオイの原因はストレスによるアポクリン腺からの汗が原因です。
③加齢にともなう皮脂分泌
加齢臭とは、加齢にともない、背中や首周り、耳の後ろ、胸元など皮脂分泌が多い部分から発生する体臭のこと。
加齢に伴い皮脂に含まれる「酸」や「脂質」が増え「ノネナール」という物質を発生させることが「加齢臭」の原因だと言われています。
3.サウナで体臭改善できる理由
体臭の予防にはさまざまな方法がありますが、「こまめに汗をかく」ことも効果が期待できると言われています。
そう、つまりサウナは体臭改善にぴったりなんです。
①皮膚にうるおいを与えるから
大量の発汗が期待できるサウナ。汗には体温を調整する機能がありますが、それ以外に「皮膚を保湿する」役割も担っています。
肌が乾燥すると皮脂や雑菌が増えやすくなりますが、サウナで発汗することでニオイの原因となる乾燥を防ぐことができます。(サウナ後の保湿ケアも大切です)
サウナ前に湯船に浸かることも、皮膚や粘膜などをほどよく洗浄することができるため、体臭予防に効果的です。
②汗腺の機能を活性化させるから
夏は冷房、冬は暖房と、何もせずとも快適に過ごせる現代人は、体温調整機能=汗腺の機能が鈍っていると言われています。
汗腺の機能が鈍り「エクリン腺」から汗が出なくなると、「アポクリン腺」から汗を出し、体温を下げようとします。皮脂腺とつながるアポクリン腺からは、ニオイの原因となる皮脂や塩分などが含まれるため、強いニオイの原因に。
定期的にサウナで汗をかき、汗腺を鍛えることは体臭予防に効果的です。
③ストレスを軽減させる
汗とストレスには強い関係があります。
ストレスや緊張などで危険を感じると、交感神経が活性化し、汗腺の働きが活性化します。ストレス性の汗は、「アポクリン腺」から分泌されるため、体臭の原因に。
現代人の身体はストレスなどが原因で交感神経が優位になりやすく、常に緊張が続く状態になりやすいと言われています。
そういった緊張をほぐすのにサウナはとても有効です。温冷交代浴の刺激で、乱れた自律神経のバランスをととのえてくれるほか、温熱効果でリラックスできたり、気分の落ち込みが晴れたり。
体臭の原因になりやすいストレスを緩和させてくれることも、サウナが体臭予防に効果的な理由のひとつです。
3.体臭改善を目指す!サウナの入り方のポイント
体臭改善のためにサウナをはじめたい方に向けて、おすすめのサウナの入り方をご紹介します。
①サウナ前に頭と身体を洗浄する
体臭の主な原因は、皮膚に残った雑菌や無駄な皮脂たち。雑菌が残った状態でサウナに入ると、菌と汗が合わさり体臭の原因になります。
サウナ前には、頭皮や身体をしっかり洗浄してから入りましょう!これは「サウナマナー」のひとつです。
②無理せずサウナに入る
「汗をいっぱいかいて汗腺機能を高めるぞ!」と、意気込んでサウナに入るのはNG。
・1セット目は5分〜6分程度で無理せず入る
・2セット目以降、徐々に入る時間を長くする
・サウナ室の最上段に座らず、下段からスタートする
無理をして入ることがかえってストレスになり、緊張性の発汗を高めてしまいます。
サウナは「無理しないこと」「自分が心地いいと思えるように楽しむこと」が何よりも大切です。
無理なく発汗を楽しみたい方にこそおすすめしたいのが、青山にあるプライベートサウナ『LOCA THE CLASS. AOYAMA』。
こちらの施設では、無理なく身体を深部から温める「マグマスパ式サウナ」が体験できます。
身体が暑がらないギリギリの65度の室温、人が最も心地よく感じ、かつ肌にも最適とされる湿度55%、身体を深部から温めてくれる育成光線60度で構成された室内は、息苦しさを感じることなく、スピーディーに発汗できる空間です。
想像以上に早い段階で大量の発汗を実感できるはずなので、気になった方はぜひ【通常料金の半額で初回体験】できるプランを体験してみてください。
③水シャワー・水風呂に入る
サウナと水風呂による温冷交代浴は、乱れた自律神経をととのえ、ストレス緩和にも効果が期待できます。
水風呂後はしっかり汗をふきとって、座れる場所・横になれる場所で10分程度休憩しましょう!
4.サウナだけじゃない!体臭改善のために注意したいこと
もちろんサウナだけで体臭改善を目指せるわけではありません。
・汗をこまめにふく
・身体をしっかり洗浄する
・飲酒を控える
・食生活を見直す
・運動する
・入浴する
体臭には、食生活や生活習慣も大きく関係してきます。
主な体臭の原因は、皮膚表面の雑菌が原因です。体臭が気になる方は、こまめに身体を拭いて、皮膚を清潔に保つことが大切です。
運動・入浴で、汗腺を鍛えることも大切です。サウナをうまく活用し、汗腺を鍛えて体臭改善を目指していきましょう。
参考文献・サイト
・くすりと健康の情報局by第一三共ヘルスケア,「体臭の原因」
・kao,「汗の基礎知識2汗にも種類がある!?」
・Zenyaku「気になる体臭…「加齢臭」「ミドル脂臭」ってどんなニオイ?!」
・六角館さくら堂,「サウナとボディブラシで加齢臭&美肌ケア!男性のためのスキンケア習慣」
・SBC湘南美容クリニック,「保湿をしないとワキガのニオイがひどくなる?」
・オドレートの体臭ラボ,「体臭の元はサウナで改善できる。正しい入浴方法でデトックス」
・早坂 信哉・古谷 暢基著,『入浴検定公式テキスト: お風呂の「正しい入り方』,日本入浴協会,2017年6月,28ページ
・『サウナスパ・健康アドバイザー公式テキスト 知っておきたいサウナスパの健康知識』,公益社団法人日本サウナスパ協会発行,2014年3月,19ページ