サウナが便秘解消に効くって本当?
サウナに行った翌日「今日はいつもよりもお通じがいいな……」と感じること、ありませんか?実はそれ、サウナのおかげかもしれません。今回は、多くの方を悩ませている「便秘」とサウナの関係についてご紹介します。
- 目次
1.そもそもなぜ便秘になる?
「3日以上便が出ていない」「便が固く量が少ない」こうした症状を「便秘」と呼びます。本来毎日あるべき便通がないのは、身体に何らかの不調を抱えている証拠。
そもそもなぜ、便秘になってしまうのでしょうか。まずは、便秘の原因について調べてみました。
①運動・腹筋の低下(大腸が便を送り出す力が弱くなる)
②水分不足(便が固くなりすぎてしまう)
③食物繊維不足(便が固くなりすぎてしまう)
④極端なダイエット(ぜん動運動が十分行われず、便が固くなる)
⑤精神的なストレス・環境変化(緊張で便がうまく運ばれない)
⑥自律神経の乱れ(腸の運動異常で便秘をくり返す)
⑦ホルモン作用(女性に多い。月経前・妊娠初期にホルモン作用で便が固くなる)
便秘になる原因は人それぞれ異なります。特に女性は、筋力が小さかったり、月経などでホルモンバランスが崩れやすかったりと、便秘になりやすいとも言われています。
2.サウナで便秘とおさらば?サウナで便秘を解消できる理由
①身体が温まり、腸の動きが活性化される
サウナによる温熱効果は、腸内物を移動させる「ぜん動運動」を活性化させるため、便秘、腸内環境の改善効果が期待できます。身体が温まりリラックスモードになると、消化活動を促進させる「副交感神経」が優位に働くことも、腸の動きを活性化させる要因です。
また、腸が温まると、脳に多幸感を与える「オキシトシン」の分泌が促されます。サウナ後に気持ちが穏やかになるのは、腸が温まった証拠。
サウナで腸を温めることは、腸の動きを活性化させると同時に、便秘にとって大敵である「ストレス」を和らげる効果も期待できます。
②血流改善
「健康=血流がいいこと」と言われるほど、わたしたちの身体にとって「血液の流れ」は非常に重要です。
血液は、全身の細胞や臓器に新鮮な酸素・栄養素を届けると同時に、身体に溜まった老廃物を回収する役割も担っています。つまり、血流が滞ると、酸素・栄養素供給・老廃物の排出が進まず、身体にあらゆる不調が生じることに。これが原因で「便秘」の症状が出ることもあります。
血流改善に効果が期待できるサウナに入ると、血流が良くなったおかげで老廃物の回収効率もアップ。同時に、排出する力も上がるため、便秘解消が期待できます。
③自律神経がととのう
自律神経は身体のさまざまな調整役を担っていますが、実は「腸」も自律神経によってコントロールされている臓器。つまり「自律神経が乱れる=腸が正常に機能しない」ということになるんです。
そこで登場するのがサウナ浴。
サウナで「温冷交代浴」+「休憩」をくり返すことで、活動時に優位になる「交感神経」と、リラックス時に優位になる「副交感神経」、それぞれに刺激を与え、乱れた自律神経のバランスがととのいやすくなります。
強いストレスを感じると腸の動きが過敏に働く方は、サウナでリラックスすることを意識するとGOOD。強いストレスを感じる前に、定期的にサウナで自律神経のバランス・ストレス解消ができるといいですね。
3.水分不足、入り過ぎに要注意。正しくサウナに入ろう
便秘解消が期待できるサウナ。
一方でまちがった入り方をしてしまうと、便秘を引き起こす原因をつくり出します。
①水分不足
大量の発汗が促されるサウナ浴では、十分な水分補給が必須ですよね。
水分補給をおこたってしまうと、体内の水分量が低下し便が固くなりやすくなります。結果、便通が来なかったり、少量の便しか出なかったりと、便秘の原因に。
サウナに入る際は、サウナ前・中・後と十分な水分補給を意識しましょう!一度に大量の水分を摂取するのではなく、コップ一杯(200ml)程度の水分補給をこまめに行うのがポイントです。
②休憩不足
サウナ浴は、サウナや水風呂の温度などに注目されがちな部分がありますが、実は、いかにリラックスできるかが重要です。
十分な休憩が取れていないと「交感神経」が優位になったまま「緊張状態」が続いてしまうため、「ストレス解消」や「睡眠改善」など、サウナの健康効果を十分に感じられないからです。
サウナ、水風呂後は10分~15分ほど、全身の力を抜いてリラックスすることが大切です。可能であれば横になると、副交感神経が働き、自律神経のバランスがととのいやすくなります。
4.まとめ
サウナに入ると
1.身体が温まり、腸の動きが活性化される
2.血流改善
3.自律神経がととのう
これらの理由から「便秘解消」が期待できます。
つらい便秘に悩まされている方は、ぜひともゆっくりサウナに入って腸を活性化させ、便秘解消を目指してくださいね。