サウナの水分補給はいつ・どれくらいが目安?サウナで水分補給が大切な理由
サウナに入ると想像以上に汗をかきますよね。どの施設でも「こまめな水分補給を」と書かれた張り紙を目にしますが、具体的にサウナに入る場合は、いつ・どのくらいの水分補給が必要なのでしょうか?今回は、サウナにおける水分補給の大切さをひも解きます!
1.サウナで水分補給が大切な理由
日本サウナスパ協会によると、『1回のサウナ浴で出る汗の量は約300~400ミリリットル(※)』ほどと言われています。
▲実際に測った400mlの水分量
結構な汗が出ているなと思いませんか?1回のサウナで300mlということは、最終的に900ml〜1000mlの水分が排出されている計算になります。
みなさんが思っている以上に、サウナに入ると体内の水分が失われていることがお分かりいただけたと思います。
※引用元:「なぜサウナは健康によいのか」,日本サウナスパ協会
2.水分補給はサウナ前・休憩時・サウナ後とこまめに
多いときで、1リットルもの水分が失われるサウナ浴。具体的に【いつ・どのくらい】の水分補給がベストなのでしょうか。
結論からお伝えすると、サウナ前・休憩時・サウナ後と、3度にわたる、こまめな水分補給がおすすめです。
①サウナ前
まずは、サウナに入る15分前に、コップ1杯=200ml〜250ml程度の水分補給を行いましょう。
「1000mlもの水分が失われるなら、もう少し飲んだ方がいいのでは?」と思う方も多いと思いますが、人間の体が一度に吸収できる水分量は【200ml程度】と言われています。一度にたくさんの水分補給をしても、結果として吸収されず尿として排出されてしまうため、あまり意味をなしません。
また、日常から程度な水分補給を行うことも、サウナを安全に楽しむ上で大切です。日本人が1日に必要とする水分量は、2.5リットル。そのうち、1.2リットルの水分は、飲料水から摂取する必要があります。
1.2リットルを水分を吸収させるためには、1日7〜8回に分けて水分補給を行うのがベスト。朝起きた時、就業前、食事時、入浴時、就寝前などなど……自分のタイミングでコップ1杯の水を飲むを心がけるのがおすすめです。
もちろんこれに加えて、サウナに入る場合は、プラスアルファの水分補給が必要となります。サウナに行く当日は、朝からこまめに水分補給しておきましょう。
②休憩時
サウナ→水風呂→休憩と、サウナ浴を楽しんだ休憩時には、改めて水分補給を行いましょう。
一度にたくさんの水分を摂取して、汗として排出された水分を補うというより、200ml程度の水分をこまめに、こまめに補給するイメージです。
休憩してひと息ついたら水分補給、ゆったりくつろぎながら水分補給、サウナに入る前に水分補給……とこまめに行ってみてください。
「そんなに汗をかくなら、サウナに入りながら水分補給すればいいのでは?」と思う方も多いと思いますが、サウナ中に飲んだ水は、胃腸で吸収されて直ちに血液中に溶け込み、汗となって排出されてしまいます。サウナ中の水分補給はあまり意味をなしません。
サウナ中の水分補給は休憩時に。ぜひ覚えておいてください!
③サウナ後
サウナ後の水分補給は極めて大切。
汗と一緒に失われた、ビタミンやミネラルも一緒に補給しましょう。
サウナ施設でよく見かける「オロポ」(オロナミンC+ポカリスウェットを混ぜたサウナドリンク)は、水分・ミネラル・ビタミンを補給するのにぴったりなサウナドリンクです。また、ビタミン豊富なフレッシュジュースもおすすめ。
ちなみに、青山にある個室サウナ「LOCA THE CLASS. AOYAMA」では、水分のほかに、ミネラルやビタミンなどを補給できるサプリメントを豊富に取りそろえています!(もちろん追加料金なし)
個室内に設置された冷蔵庫内のドリンクは飲み放題。水分補給に困ることなくサウナを楽しめる環境がととのっているので、ぜひチェックしてみてください。
3.脱水症状の危険性について
ここまでサウナにおける水分補給の大切さを解説しました。なぜ、ここまで水分補給が大切なのかというと「脱水症状」のリスクが高まるからです。
脱水症状とはその名の通り、体内の水分が足りない状態のこと。初期症状として、口の渇き、立ちくらみ、めまいなどが挙げられますが、重度の脱水が進むと、命を落とす危険性が高まります。
脱水が進むと血液の濃度が高まるため、血栓ができやすくなるからです。血栓ができやすくなると、「脳梗塞」や「「心筋梗塞」の発症につながり、最悪の場合に命の落とすことも。
サウナを安全に楽しむためにも、こまめな水分補給を欠かさずに行いましょう!
参考文献
・「水の飲み方は大切」,サントリー
・「水分補給について」,わしざわ整形外科
・『サウナスパ・健康アドバイザー公式テキスト 知っておきたいサウナスパの健康知識』,公益社団法人日本サウナスパ協会発行,2014年3月,23ページ