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サウナに入ると出る「あまみ」ってなんで出る? 出やすい条件も解説

サウナ豆知識

サウナに入ったあと、皮膚の表面に赤と白のまだら模様が出た経験ありませんか?実はこれサウナーの間で「あまみ」と言われるもの。「あまみが出たらいいサウナに入った証拠」とも言われていますが、なぜあまみが出るのか、原因は何か知りたい方は多いはず。そこで今回は「あまみ」の謎に迫ります!

目次

1.あまみとは?

1.あまみとは?

あまみとは、皮膚にできる赤と白のまだら模様のこと。サウナ用語のひとつです。皮膚にできる斑点のことを富山では「あまみ」と呼んでいることに由来しています。

もともと凍えた手を火(ストーブ)にかざして温めた際、皮膚にできる斑点を富山の方言で「あまみ」と呼んでいたことが由来(※1)

サウナと水風呂をくり返すことで、急激な「温度変化」に体が適応するために出るのが、あまみの原因と言われています。

500語のサウナ用語が収録されている『サウナ語辞典』では「あまみ」のことを
サウナと水風呂の交代浴によって、体温調整の変化が急激に発生することで、皮膚上に赤み・白みのムラが発生。これがあまみの原因とされる。(※2)

と説明しています。

2.あまみが出るといいの?悪いの?あまみの出る仕組み

2.あまみが出るといいの?悪いの?あまみの出る仕組み

あまみはよく「キリン柄」に例えられますが、実際自分の肌にあまみが出ると「これ本当に大丈夫?!」と、異様な模様に驚く方は多いと思います。(わたしもはじめは、自分の肌とは思えなくて、一瞬「ギョッ」としてしまうほどでした!)

ですが、あまみが出ること自体は体にとってそこまで悪いことではありません。ただし、赤みが長引く場合、かゆみが出た場合は、医療機関を受診することがおすすめです。

サウナ後あまみが出るのは、急激な温度変化に適応しようと体温調整が行われるからです。

サウナに入ると体が温まり、熱を逃そうとして皮膚表面の血管に血液が集まります。その後、水風呂に入ると、皮膚の表面が冷やされ、今度は体の熱を逃がさないよう、皮膚表面の血管が収縮します

このとき体の内側は熱をもっているため、熱を逃そうと「皮膚の近いところに血液を送れ!」と指令が出続けているんです。

そのまま休憩に入ると、【熱を逃さないために収縮した血管】【熱を逃すための血液】の2つが皮膚の表面に発生し、締まっていない血管に血流が集中することで赤いまだら模様が発生します。

これにより、【熱を逃さないために収縮した血管】が白く、【血流が集中した血管】が赤く浮かび上がります。これが、あまみの出る仕組みです。

【あまみの仕組み】

サウナ:皮膚の表面の血管に血液を集中させ、熱を放出
(皮膚表面に集まるからこそ、温まると皮膚が赤くなる)



水風呂:皮膚表面が冷やされ、体内の熱が逃げないよう血管収縮
※ただし、体の中にはまだ熱が残っているため、皮膚の表面の血液量は増えたまま



休憩:【熱を逃さないために収縮した血管】と【血流が集中した血管】が混同

皮膚表面の血管は締まっているけど、体内はまだ熱いままなので、体温調整のために血液はどんどん集まる。その結果、血液が収集して赤くなる部分と白くなる部分が混同する=あまみが発生

3.あまみが出やすい環境

3.あまみが出やすい環境

▲体の深部まであたたまるマグマスパ式サウナ

サウナーの中で「あまみはいいサウナに入った証拠」と言われることがあります。あまみ未経験の場合「あまみが出るサウナを体験してみたい!」と思う方も多いでしょう。

先ほどもお伝えした通り、あまみが出るのは、急激な温度変化に適応しようと体温調整が行われるからです。

特に大切なのは、サウナでしっかりあたたまること。

あまみが出る仕組みを考えると、体の芯までしっかり温まっていれば、水風呂に入ったあとでも体が体内の熱を冷やそうと、皮膚表面に血液を送る指令が出続けます。しかし、水風呂で十分体が冷えれば、体内の熱を放出する必要がなくなり、皮膚表面に血液が送られることはありません。

▲冷たくて気持ちいいLOCA THE CLASS. AOYAMAの水風呂

また、あまみには、急激な温度変化も必要です。しっかり芯まで温まるサウナと、体の表面の血管をキュッと締めてくれる気持ちよくて冷たい水風呂。この2つがそろってこそ、あまみが出てくれる条件が揃うのではないでしょうか。

ただし、あまみを出したいからと言って、無理に熱いサウナに入り続けたり、冷たい水風呂に浸かるのは絶対にやめましょう。いつか必ず、心から「ととのった」と思える場所であまみとの遭遇があるはずです!(わたしもそうでした!)

まとめ

「あまみ」に関する謎について解説しました。

・あまみとは、サウナ・水風呂に入ったあとに出る赤と白のまだら模様
・あまみが出るのは、サウナと水風呂による急激な温度変化に対応するため
・あまみは体にとって悪いものではないが、赤みが続く場合は注意が必要
・あまみを出すためには、身体の深部まで温まり、水風呂に入ること


ぜひあまみについて理解を深めて、サウナの謎を一つひとつ解明していきましょう!

本記事を掲載している「LOCA THE CLASS. AOYAM」のサウナは、短時間で無理なく身体の深部体温を上昇させることができる「マグマスパ式サウナ」を採用しています。


「身体の深部まで温まるサウナに入りたい」「あまみを経験してみたい」とお考えの方は、ぜひ一度体験してみてください。


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参考文献

※1.2引用元;草彅 洋平+AMAMI 著,『サウナ語辞典』,誠文堂新光社,2023年12月(電子書籍),36ページ


参考文献:サウナの「あまみ」の仕組み,Saunology

この記事を書いた人
ライター・はせがわみき
はせがわみきhttps://twitter.com/hamigaki_write
フリーランスライター・社会人になりたての頃、会社の先輩からすすめられた「サ道」を読んだことがきっかけでサウナへどっぷりはまる。サウナは歴8年。サウナスパ健康アドバイザー資格保持。好きが高じて、現在はサウナ施設・銭湯への取材・レポート記事をメインに手がける。好きなサウナは中温・高湿度。好きな水風呂は、ぬるめの18度。
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