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サウナ飯がおいしいのはなぜ?おすすめできる・できないサウナ飯教えます

サウナQ&A
People sitting at dining table and eating

サウナに入るといつもより食事がおいしく感じたり、繊細な味まで感じ取れたり、食欲が出たりしますよね?サウナ後の食事は「サウナ飯」の愛称でも親しまれていますが、そもそもなぜサウナ後の食事はあんなにおいしく感じられるのでしょうか?今回は、サウナ飯の「なぜ?」をひも解きます。おすすめできる・できないサウナ飯もご紹介するので、身体づくり目的でサウナを利用されている方は、ぜひ読んでみてください。

目次

1.サウナ飯が特別おいしく感じる理由

1.サウナ飯が特別おいしく感じる理由

①腸の動きが活発になるから

まずひとつは、サウナ浴によって腸の働きが活性化するからです。

サウナ→水風呂の温冷交代浴には、血行を促進する効果があります。全身の血行が良くなると、身体の隅々にまで栄養素が行き渡り、内臓の調子がととのうんです。特に腸は、温めると調子がととのうため、サウナ後はイキイキと活動し始めます。

その結果、サウナ後は食欲がましいつも以上に「食べたい!」という気持ちが高まるのです。サウナ後に食欲が出たということは、腸の調子がととのった合図とも言えるかもしれませんね。

②味覚が鋭くなるから

サウナ後に食事をするといつもより味が濃く感じる……こんな経験ありませんか?

実はこれ、サウナによって脳が活性化したからなんです。サウナで全身の血行が良くなると、脳にも新鮮な酸素が送られます。これにより、カラダのあらゆるセンサーの役割を担う「頭頂葉」の動きが活性化します。

頭頂葉が活性化すると五感が鋭くなるため、いつもより味が濃く感じられたり、繊細な味付け、香りに敏感になるんです。

ととのった後は、さっきまでは気にならなかった水の音や風の香り、室外機が小さく動く音まで、敏感に感じ取れるようになります。これこそ五感が研ぎ澄まされた証拠。サウナ後は、普段よりも、より解像度の高い感覚を楽しめるということです。

③副交感神経が優位に働くから

サウナに入ると自律神経がととのうと言われています。これは、サウナ・水風呂・休憩によって「交感神経」と「副交感神経」が刺激され、乱れていたバランスをととのえることができるからです。

身体のあらゆる調整を担う自律神経は、消化器官の働きを調整する役割も担っているんです。

大切なプレゼン前・商談前など、緊張を感じる場面は特に食欲が湧きづらいですが、これは交感神経が優位に働いている状態だからです。一方、大切な仕事の後は一気に緊張が取れて、急に食欲が湧くことがあります。これは副交感神経が優位に働いた証拠です。

交感神経は、消化吸収を抑制する働きがありますが、副交感神経は、消化吸収を促す働きを持ちます。

つまり、サウナに入り心身ともにリラックスした状態だと、消化吸収の働きが活性化し、食欲が湧いたり、いつもよりご飯がおいしく感じられるということ。サウナ後にお腹が空いたと感じるのは、腸の活性化と同じく、体と心がリラックスできたという証拠でもあるんですね。

2.おすすめできる・できないサウナ飯

2.おすすめできる・できないサウナ飯

腸が活性化し、消化吸収が活発になるサウナ後は、普段よりも栄養素の吸収率が向上します。そのため、脂質や糖類の高い食べ物を摂取すると、いつも以上に栄養素が吸収されてしまい、肥満の原因につながってしまうんです。

肥満が気になる方、健康意識の高い方におすすめなのが、血糖値の上昇度(GI値)が低い食べ物を摂取すること。

【GI値が低いもの】
そば/スパゲッティ/春雨肉/魚
葉物野菜/フルーツ(りんご・いちご・みかんなど)
ブロッコリー/きのこ類ヨーグルト/牛乳/チーズなど

【GI値が高いもの】
白米/パン/もち
じゃがいも/にんじん/長芋
練乳/クリーム/ジャムなど

炭水化物や甘いお菓子などは、血糖値の上昇値が高いため、サウナの後に食べる場合は量に注意が必要です!

身体づくり、ダイエット、食事制限中の方は、サウナ後に何を口にするかはとても重要ですよね。ぜひ食事内容も意識してみてください。

3.サウナ前の食事がおすすめできない理由

3.サウナ前の食事がおすすめできない理由

サウナ後の食事が「サウナ飯」の愛称で親しまれる一方で、サウナ前の食事が推奨されていない理由をご存知でしょうか?

満腹状態でサウナに入ると「消化不良」を起こしてしまう可能性があるからです。

食べ物を消化するためには、身体の血液を消化器官に集中させる必要があります。しかし、サウナで全身の血行が良くなってしまうと、血液が分散されてしまい、消化器官に血液が集中しません。その結果、消化不良を引き起こしてしまうんです。消化不良を起こすと、胃もたれ、嘔吐、下痢などの原因になります。せっかくサウナに入ったのに、体調不良になってしまうなんてもったいないですよね。

よく「食事後の入浴は十分に休んでから」と言いますが、同じ理由です。サウナ前に食事をする場合は、満腹まで食べずに軽めにしておくこと、サウナ前に1時間〜2時間ほど休憩をしてから入ることをぜひ覚えておいてください。

アルコールを飲むタイミングも重要です!気になる方は、合わせて【サウナとお酒の関係|サウナ後何時間後なら飲酒OK?】も読んでみてください。

4.まとめ

サウナ後になぜ食事がおいしくなるのか、その理由を解説しました。

・胃腸の調子がととのう
・味覚が鋭くなる
・自律神経がととのう

以上の理由から、サウナ後は普段よりもよりおいしくご飯を食べられることがわかりました!

ぜひみなさんも身体が喜ぶサウナ飯を堪能して、さらにサウナを楽しみましょう!

参考文献

小林弘幸著,自律神経の名医が教える! サウナのトリセツ,学研プラス,20219月,162〜169ページ

この記事を書いた人
ライター・はせがわみき
はせがわみきhttps://twitter.com/hamigaki_write
フリーランスライター・社会人になりたての頃、会社の先輩からすすめられた「サ道」を読んだことがきっかけでサウナへどっぷりはまる。サウナは歴8年。サウナスパ健康アドバイザー資格保持。好きが高じて、現在はサウナ施設・銭湯への取材・レポート記事をメインに手がける。好きなサウナは中温・高湿度。好きな水風呂は、ぬるめの18度。
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