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サウナでかく汗はしょっぱい?しょっぱくない?「いい汗」の基準とは

サウナコラム

サウナに入って汗をかいたとき、「あれ、なんか今日の汗しょっぱいかも?」と感じたことがある方もいるかもしれません。

「いい汗はしょっぱくない」という言葉を耳にしたことがある方からすると、自分はいい汗をかけていないんじゃないか…と心配になるのではないでしょうか。

そこで今回は、サウナと汗の関係を調べてみました。サウナでかく汗はしょっぱくないのが正しいのか、それとも気にしなくていいのか。「いい汗」とは何なのかを、わかりやすく解説していきます。

目次

そもそも「いい汗」って何?

そもそも「いい汗」って何?

一般的に「いい汗」とは、汗腺がきちんと機能し、体に必要なミネラルをできるだけ体内に回収したうえで排出される汗のことを指します。

水分に近く、サラサラとしていて、乾きやすいのが特徴です。

「悪い汗」といわれる汗の正体

「悪い汗」といわれる汗の正体

一般的に「悪い汗」と言われるのは、汗腺がうまく機能していない状態で出てきた汗のことを指します。

たとえば、

  • ・汗腺のろ過機能がうまく働かず、塩分などが多く含まれやすい汗
  • (べたつき・ニオイの原因になる)
  • ・汗腺の働きが鈍っており、なかなか汗が出てこない
  • ・自律神経の乱れが原因で出る緊張性の汗

などです。

こうした場合の汗は、しょっぱさを強く感じてしまうことがあります。

汗腺のろ過機能は、汗をかけばかくほど高まるという特性があります。

普段なかなか汗をかかない方、運動不足の方は、べたつきやニオイの原因になる汗が出てきてしまう可能性が高まってしまうのです。

サウナでかく汗がしょっぱい=悪い汗?

ここまでの話を元に考えると、サウナでかく汗がしょっぱい=悪い汗のかき方をしていると、心配になりますよね。

結論から言うとサウナでかくしょっぱい汗が、必ずしも「悪い汗」というわけではありません。

・サウナの汗がしょっぱい理由

サウナでは、短時間で一気に大量の汗をかきます。

そのため、健康な人であっても、汗腺による塩分の再吸収が物理的に追いつかなくなることがあるのです。

これは体の正常な反応であり、「汗腺の機能が衰えている=悪い汗」とは別の問題です。つまり、サウナで汗がしょっぱく感じるからといって、悪い汗をかいているわけではないということです。

汗がしょっぱく感じる大きな理由は、汗に塩分(ナトリウム)が含まれているから。そのため、多少のしょっぱさは自然なこと。

ただし、今日はいつもよりのしょっぱいと感じる場合は、以下のサインであることが考えられます。

① 水分不足

体内の水分が足りていないと、汗の水分量が減り、相対的に塩分濃度が高くなります。 この場合、汗はしょっぱく感じやすくなるのです。

普段との違いを感じたら、ぜひ十分な水分補給を意識してみてください。

② 汗腺がウォーミングアップ中である

サウナの入り始めや1セット目では、汗腺の働きがまだ追いつかず、汗に塩分が多く含まれることもあります。この場合セット数を重ねるごとに、汗の質が変わることが多いので心配いりません。

ただし、強いしょっぱさが続く場合は、汗腺の働きが鈍っている場合もあるので、入浴や運動で、汗をかく習慣を取り入れるなどの変化があるといいかもしれませんね。

③体内に余計な塩分が残っている

塩分を過剰に摂取すると、体内に水分をため込んで塩分濃度を下げようとします。これが、いわゆる「むくみ」です。

「サウナはむくみにいい」と言われるのは、発汗することで余計な塩分が排出されるためです。

そのため、塩分の濃い食事をとった後にサウナに入ると、普段よりも汗がしょっぱく感じる場合があります。ただし、汗のしょっぱさは食事だけで決まるものではなく、水分補給の量や発汗量、汗腺の状態なども大きく関係します。

・サウナでかく汗は「いい汗」であることが多い

サウナでかく汗は「温熱性発汗」と言われるもので、主に体温調整を目的としています。

体温の調整によって排出されていることから、汗をかく=正常に体温調整が行われている証です。

一方、サウナに入ってもなかなか汗が出ない…という方は要注意。汗腺の働きが鈍っているため、熱中症などになりやすいと言われています。

・サウナは「いい汗」をかくためのトレーニングになる

普段あまり汗をかかない生活をしていると、汗腺の働きは鈍りがちです。その結果、べたべたとした不快感、ニオイの原因、熱中症などの体調不良につながることも。

つまり、サウナで定期的に汗腺を働かせることは、いい汗をかくトレーニングにもつながり、健康的な体をつくることにつながります。

ただし、正しく入ることが前提です。サウナ浴の前後は十分な水分補給を行うこと、無理しすぎずに適度な頻度で入浴しましょう!

サウナでいい汗をかこう!

サウナでいい汗をかこう!

サウナと汗の関係について調べてみました。

サウナでかく汗がしょっぱいことは、ごく自然なこと。

ただし、異常なしょっぱさを感じる場合は、「脱水症状」や「体調の異常」を知らせるサインである可能性もあるため、注意が必要です。

サウナでいい汗をかくためには、

①前後に十分な水分補給を行う

②サウナ前に入浴し身体を温める

③刺激の強いサウナに入らない(緊張を高めてしまう)

などを意識してみてくださいね!

この記事を書いた人
ライター・はせがわみき
はせがわみきhttps://twitter.com/hamigaki_write
フリーランスライター・社会人になりたての頃、会社の先輩からすすめられた「サ道」を読んだことがきっかけでサウナへどっぷりはまる。サウナは歴8年。サウナスパ健康アドバイザー資格保持。好きが高じて、現在はサウナ施設・銭湯への取材・レポート記事をメインに手がける。好きなサウナは中温・高湿度。好きな水風呂は、ぬるめの18度。
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