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雨・低気圧・頭痛。軽めのサウナでリセットさせる入り方

サウナコラム

「雨の日は低気圧で頭が痛い」「体がだるくて集中できない」雨の日の気圧変化で体調の変化を感じる方は多いですよね。どうしたら、重くのしかかる「痛み」「だるさ」を軽減できるでしょうか。そこで、おすすめしたいのが「軽めのサウナ」です。低気圧の頭痛には「運動」「入浴」が効果的だと言われていますが、サウナにも同じような効果が期待できるはず。サウナにどのような効果があるのか、調べてみました。

目次

1.雨の日に体調が悪くなる原因

とある調査によれば、3人に1人が低気圧による体調不良を抱えているそうです。

では、なぜ雨の日に気圧が下がると、体調に変化が起きてしまうのでしょうか。

①気圧の変化で水分バランスが崩れる

①気圧の変化で水分バランスが崩れる

山に登ったり、飛行機に乗ったりすると、お菓子の袋がパンパンに膨らみますよね。雨の日の低気圧のとき、人間の身体でも同じことがおこっています。

気圧が急激に下がると(低気圧)、体内から押し返す力と大気中の空気とのバランスが崩れてしまい、血管・体液が拡張され、体内に余分な水分が溜まってしまうのです。

この「余計な水分」がむくみとなり、血流・リンパの流れを滞らせます。その結果、だるさや疲労感を感じやすくなってしまうんですよね。

②気圧の変化に身体が適応できない

②気圧の変化に身体が適応できない

気圧の変化を敏感に察知するのが、耳の奥にある「内耳(ないじ)」です。

通常、「内耳」が気圧の変化を察知すると「自律神経」が変化に合わせて身体を適応させる働きをします。

ところが、自律神経のバランスが崩れていたり、うまく活動できなかったりすると、神経が過剰に興奮し「頭痛」として痛みが生じてしまうのです。

低気圧の変化に悩まされている方の対応策として「規則正しい睡眠」「食事」「運動」などが挙げられます。これは、ここぞというときに自律神経を正しく活動させるためなんですよね。

③自律神経が乱れる→体調不良

③自律神経が乱れる→体調不良

気圧の変化は「ストレス(外部刺激)」となり、自律神経のバランスを崩しやすくします。

自律神経は「交感神経(活動モード)」と「副交感神経(休息モード)」の切り替えを担っていますが、このバランスが崩れることで、体調不良が現れやすくなるのです。

その結果、頭痛やだるさだけでなく、「めまい」「気分の落ち込み」「眠気」「集中力の低下」など、心身のあらゆる不調につながってしまいます。

自律神経は、気圧の変化に適応するためにも重要な役割がありますから、雨の日を少しでも健やかに過ごすためには「自律神経のバランス」味方につけることが重要です。

2.サウナで低気圧の不調が解消される理由

ここからは具体的に、なぜサウナに入ると雨の日の体調不良がすっきりできるのかについて解説します。

①温熱効果でリラックスモードに

①温熱効果でリラックスモードに

サウナで身体を温めると、温熱の作用で身体がリラックスし、休息モード(副交感神経)へと切り替えることができます。

気圧の変化による刺激は、身体を活動モード(交感神経)にしてしまうため、身体を温めることで、神経のたかぶりを落ち着かせてくれるんです。

これにより、頭痛やだるさの解消が期待できます。

ただし、サウナはミストサウナ、スチームサウナなど低温タイプがおすすめです。熱すぎる・刺激が強すぎるサウナは、交感神経を刺激してしまうので注意してください!

②発汗で余計な水分を排出(むくみ改善)

②発汗で余計な水分を排出(むくみ改善)

疲労感・だるさの原因になる「むくみ」。

体内の水分バランスが崩れてしまうことで「むくみ」が発生しますが、サウナに入ると「発汗」により、余計な水分の排出が進み、むくみの改善が期待できます。

 


 

サウナとむくみの関係がより知りたい方は「サウナで顔のむくみが取れる!注意点やおすすめストレッチ」もぜひ読んでみてください。

③自律神経のバランスがととのう

③自律神経のバランスがととのう

サウナ→水風呂→休憩。

サウナによる「温冷交代効果」は、自律神経に刺激を与えることで、乱れていたバランスがととのえます。その結果、睡眠の質が上がったり、疲労感が軽減したりと、心身のケアにぴったりなんです。

ただし、起き上がれないほどに体調が悪いとき、風邪のような症状が見られるときのサウナはNGです。

身体が「熱」と「冷却」による変化に対応できず、かえって体調を崩してしまう場合があるからです。

サウナ→水風呂→休憩の「温冷交代浴」は、気圧の変化が生じたときに、正常に自律神経が活動できるようトレーニング的な要素で活用するといいかもしれません。

 

3.低気圧の不調を吹き飛ばそう!注意したいサウナの入り方

雨の日に身体がだるい、頭痛がする。そういう場合のサウナ浴は「やさしく」「ゆるく」「軽く」がベストです。

【ポイント】

①40〜50度前後でぬるめのサウナに (スチームサウナ・ミストサウナがおすすめ)

②ぬるめの湯船(40度前後)に一緒に浸かるとよりリラックスできる

③入っても1〜2セット。身体を温める程度。水風呂は入らず、サウナ→休憩で

④睡眠の2時間前に入ると、睡眠の質がグッと上がる

 

※低気圧の体調不良時にサウナに入るときは、「湯船」代わりに「サウナ」を利用するくらいの気持ちで。何度も言いますが、温冷交代浴の刺激が帰って、体調不良を引き起こす可能性もあります

  • 【注意点】
  • ・本来「体調不良時」のサウナはNG →具合が悪いときは無理せずに、身体を休めるのがベストです
  •  
  • ・熱すぎる・冷たすぎるサウナ・水風呂には入らない
  • →温冷交代浴の刺激がかえって、体調不良を引き起こす可能性もあります
  •  
  • ・頭痛の原因が「偏頭痛」の場合、サウナが逆効果なのでNG(医師に要相談)

4.雨の日にあえてサウナに行く理由って?

4.雨の日にあえてサウナに行く理由って?

「雨の日は外に行くのがめんどくさい…」その気持ち、よーくわかります!体調が悪いならなおさら外に出たくないですよね……。

ただ、「雨の日のサウナ」だからこそのメリットもあるです。(筆者の個人的な意見ですが)

最後にこっそりご紹介しますね!

①雨の日は空いている

外に出るのが億劫な雨の日。いつも混んでいるあの施設も雨の日なら空いている……なんてこともあるんです。外に出られそうなら、思い切ってサウナへなんて日もいいと思います。

②サウナは天候に左右されない

サウナも浴室も、休憩スペースも、すべて室内で完結できる施設も多いです。天気が悪くてもサウナに入っているときは案外気になりません!

③リラックス/落ち込む気分を解消

低気圧によるものなのか、日頃のストレスなのか……。やっぱり雨の日って無条件にテンションが下がりやすいですよね。そんなときこそ、サウナへ。サウナに入ると身体がほぐされて自然とリラックスできるからです。

体調的に問題なければ、さらに水風呂→休憩で、ディープリラックス。サウナに入ると落ち込んでいた気分も、気づいたらスーッと凪のように晴れていきますよ。

5.まとめ

低気圧(雨)による体調不調を抱える方にサウナをおすすめしたいのは、

①温熱効果でリラックスモードに

②発汗で余計な水分を排出(むくみ改善)

③自律神経のバランスがととのう

サウナによってこれらの効果が期待できるからでした。

ぜひ、体調を相談しながらサウナを上手に活用し、どんな天候のときも健やかな心身を目指していきましょう。

この記事を書いた人
ライター・はせがわみき
はせがわみきhttps://twitter.com/hamigaki_write
フリーランスライター・社会人になりたての頃、会社の先輩からすすめられた「サ道」を読んだことがきっかけでサウナへどっぷりはまる。サウナは歴8年。サウナスパ健康アドバイザー資格保持。好きが高じて、現在はサウナ施設・銭湯への取材・レポート記事をメインに手がける。好きなサウナは中温・高湿度。好きな水風呂は、ぬるめの18度。
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