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「水風呂が冷たすぎて無理」あなたが水風呂に入れない理由と解決策

サウナコラム

サウナの「ととのう」体験に欠かせない水風呂。しかしながら「冷たすぎて入れない」「怖い」と感じる方は多いのではないでしょうか?この記事では、水風呂が苦手な方、初心者の方に向けて、水風呂に慣れるコツを紹介します。ぜひみなさんの水風呂チャレンジ、応援させてください!

目次

水風呂が怖い・冷たいと感じる理由

水風呂が怖い・冷たいと感じる理由

「水風呂に入ってみたいけど、怖くて入れない」 「一度使ってみたけど、冷たくて無理だった」

さまざまな理由から水風呂に挑戦できない人がいるかと思います。

最初に断言しておきますが、水風呂は無理して入るものではありません。水風呂に入らずとも、サウナを楽しむことはできます。

それでも「水風呂に入れるようになりたい」「水風呂に入ったあとの感覚を味わってみたい」と考える方は、あなたが水風呂に入れない理由を一緒に考えていきましょう。

①「心臓が止まりそう」と感じてしまう

・【理由】「水風呂に入ったら心臓が止まりそう」

その気持ち、よーくわかります。熱いサウナから、冷たい水風呂に移動したら、心臓に負担がかかるのでは?と思いますよね。

実はそのリスク管理、正解です。

急激な熱さのサウナから、急激に冷たい水風呂に入ると、血圧が大きく変動し、心臓や血管に負担がかかります。(=よく言われる「ヒートショック」はこの現象です)最悪の場合、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性があります。

この話を聞くと「やっぱり水風呂入れない!」と思ってしまう方も多いでしょう。でも大丈夫です。ヒートショックを防ぐ入り方がきちんとあります。

それが「かけ水をすること」です。

・【解決策】かけ水でヒートショック予防

かけ水とは、水風呂に入る前にサウナでかいた汗を流すこと。

かけ水をしないまま水風呂に入るのは、衛生的な問題からマナー違反と言われていますが、実はそれ以上にヒートショックを防ぐ役割があるんです。

足元→ひざ下→太もも→胸や首→頭と、徐々に身体を水に慣らして、水風呂に入る準備をします。事前に準備を行うことで、急激な温度変化に身体が適応し、ヒートショックを防ぐことができます。(ぬるめのシャワーでもOK!)

②身体が深部まで温まっていない

・【理由】身体の表面だけが温まっている

水風呂にスッと入水している人を見ると「なんであんなに普通に入れるの?!」と思いますよね。

水風呂に慣れていることも理由のひとつですが、水風呂にスムーズに入るために、しっかりサウナで身体を温めていることも大きなポイントです。

・【解決策】湯船とサウナで身体を温める

筆者も仕事柄よくサウナに入りますが、1セット目から水風呂に入ることは少ないです。それは、1回のサウナで身体が温まったと感じることが少ないから。

2回、3回とサウナを繰り返すと、最終的には「水風呂に入りたい!」と思う感覚が湧いてきます。また、身体が温まりにくい場合は(とくに冬場など)サウナ前にゆっくり湯船に入るのもおすすめです。

③息を止めて水風呂に入っている

【理由】息を止めるからしんどいと感じる

水風呂に入るとき、息をグッと止めてから入っていませんか?実はそれも「水風呂が怖い」と感じる原因です。

息を止めて水風呂に入ると、心臓に負担がかかり「しんどい」と感じやすくなってしまうためです。

【解決策】息を大きく吐きながら入る

水風呂に入るときは「ふ〜」っと息を吐きながら入るのがコツです。

息を大きく吐くことで、副交感神経が働き、身体がリラックスします。痛みや辛さが軽減してくれるので、息を止めるよりずっと、スムーズに水風呂に入れるはずですよ!

④真っ先に手から入水している

【理由】手が温度を察知して入れない

水風呂に入るとき、手で温度を確かめてから入っていませんか。実はそれも逆効果。

手のひらは温度にとても敏感な部分。身体よりも先に手のひらが水の温度を感じてしまうと、身体が「冷たい」と感じやすくなってしまうのです

【解決策】手はつけずに入水する

「水風呂が冷たい」と感じやすい方は、ゆっくり足元から入水し、身体が水風呂に浸かったあとでも、手首から上は水につけないよう意識してみてください。

息をふ~っと吐きながら、ゆっくり入水し、手から上が出ていると、案外スムーズに入れるはずです。

⑤勢い任せで入っている

【理由】ゆっくり入れていない

勢いに任せて「バッシャーン」と水風呂に浸かっていませんか?これも逆効果です。周囲の方の迷惑になると同時に、身体が急激な冷たさを感じてしまい、「怖い」「しんどい」を感じやすくなってしまいます。

【解決策】垂直にゆっくりと、沈むように入る

水風呂に入るときの基本は、動作をゆっくりすること。

かけ水をして身体を水に慣らしたら、足元からゆっくり水に浸かります。腰あたりまで入水したら、ゆっくり垂直に沈むように入水してみましょう。

動作をゆっくりとすることで、身体が水の冷たさにびっくりすることもありません。水風呂はていねいに、やさしく。「ゆっくり動く」を意識してみましょう。

⑥水風呂の中で動いている

【理由】水風呂の中で動くとより冷たい

水風呂に身体をつけることができた!でも冷たい!早く上がりたい!

こんな風に水風呂に入ったあと、ジタバタと身体を揺らしたり、動いたりしていませんか?

水風呂を冷たいと感じにくくするためには、水風呂の中で動かずじっとすることが大切なんです。

【解決策】羽衣を味方にすれば冷たくない

水風呂に浸かってしばらくじっとしていると、身体の表面と水の間に、うすい膜のようなものが発生したように感じられます。この膜は「羽衣(はごろも)」と呼ばれるものです。

羽衣ができると、身体の熱が膜を作ってくれるので、水風呂に浸かっていても冷たく感じません。不思議ですよね!

羽衣をつくるコツは、動かないこと。ジャグジーのようにぶくぶくと泡(バイブラ)タイプ水風呂では、羽衣は発生しません!

浴槽に水が張ってあるタイプのシンプルな水風呂で、ぜひ羽衣の発生を体感してください。一度味わえれば、「水風呂気持ちいい」と感じられるはずです。

水風呂は無理せず、ゆっくりチャレンジしよう

水風呂は無理せず、ゆっくりチャレンジしよう

水風呂が入れない理由、合わせて解決策をご紹介しました。

筆者も長らく水風呂に入れない人間でした!「水風呂が怖い」「冷たくて最後まで入れない」という、みなさんの気持ちがよーく理解できます。

冒頭にも言いましたが、水風呂は無理して入るものではありません。ただ、自分に合った水風呂が見つかったとき、今までにない心地よさを感じられるのはたしかです。

  • ・かけ水をしてから入る
  • ・サウナと湯船で身体を温める
  • ・息をゆっくり吐きながら入る
  • ・手首から上は水につけない
  • ・ゆっくり垂直に沈むように入る
  • ・水風呂に入ったら動かない

ぜひ今回の解決策をゆっくり試しながら、水風呂との上手な付き合い方を見つけてみてくださいね。

この記事を書いた人
ライター・はせがわみき
はせがわみきhttps://twitter.com/hamigaki_write
フリーランスライター・社会人になりたての頃、会社の先輩からすすめられた「サ道」を読んだことがきっかけでサウナへどっぷりはまる。サウナは歴8年。サウナスパ健康アドバイザー資格保持。好きが高じて、現在はサウナ施設・銭湯への取材・レポート記事をメインに手がける。好きなサウナは中温・高湿度。好きな水風呂は、ぬるめの18度。
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