about us

column

サウナにまつわるウソとホント。ダイエット・デトックスの真実解説します

サウナコラム

「サウナに入ると痩せる」「デトックスできる」「肌がきれいになる」「お酒が抜ける」「ととのうのは危険」などなど……サウナにまつわる情報が真実かどうか、混乱することも多いのでは?そこで今回はサウナにまつわるあらゆる疑問を取り上げ、「本当」か「うそ」かを解説していきます。

目次

1.サウナはダイエットになる?

1.サウナはダイエットになる?

サウナは、ダイエットになるのは「本当」です。


サウナに入ることで、首の前方にある「甲状腺」が活性化し、代謝が上がり、体内に蓄えたエネルギーを消費しやすくしてくれるからです。


ただしこれはあくまでも”継続してサウナ浴を続けること”が条件。


「サウナ入った直後から痩せる」
「汗をかけば体重が落ちてダイエットになる(※)」


これは「うそ」の情報。


サウナはあくまでも、痩せやすい身体を目指せる方法のひとつとして考えましょう。


(※)サウナに入ると体内の水分が出るため一時的に体重がちます。水分を補給せず汗を出し続ける「落汗減量」という減量方法もありますが、脱水の危険性が高いため、正しい入り方、デメリットを把握する必要があります。

2.サウナで毒素が排出されてデトックスできる?

2.サウナで毒素が排出されてデトックスできる?

サウナで毒素が排出されるのは「うそ」です。


「汗をかく=毛穴から毒素が排出される」というイメージがある方もいるかもしれませんが、汗とともに排出されるのは、水分・皮脂、ナトリウムなどの電解質で、老廃物はほんのわずかしか含まれていないからです。


ただし、サウナに入ると全身の血行が良くなり、体内の老廃物排出が進みます。老廃物は、便や尿となって排出されるため、サウナ後にトイレの回数が増えたら老廃物の排出が進んだあかしかもしれません。

3.サウナに入れば美肌になる?

3.サウナに入れば美肌になる?

サウナで美肌になれるのは「本当」です。


サウナで血流が良くなることで、




・新陳代謝が活性化しターンオーバーが正常化される
・自律神経がととのい肌バリアが向上する
・睡眠不足が解消でき、肌トラブルを防止する




これらの効果が期待できるからです。


また、サウナに入ることで、痛んだ組織を修復してくれる「ヒートショックプロテイン」が分泌されやすくなるのも大きな理由です。紫外線によるシミを予防してくれることがわかっています。

4.サウナに入るとお酒が抜ける?

4.サウナに入るとお酒が抜ける?

サウナに入るとお酒が抜けるのは「うそ」です。


「汗をかくとアルコールが抜ける」といった情報もありますが、サウナで血流が良くなるとかえってアルコールの分解に必要な血液が不足してしまいます。


また、飲酒後はアルコールの利尿作用で脱水を引き起こしやすい状態です。そのままサウナで汗をかくことでさらに脱水症状の危険を高めてしまいます。


飲酒後のサウナは絶対にやめておきましょう!

5.サウナは妊活に影響する?

5.サウナは妊活に影響する?

サウナが妊活に影響するのは「本当」。


男女ともに妊活中のサウナは慎重になった方がよさそうです。


まず、サウナに入ると一時的に精子の量が減少することがわかっています。これは一時的なもので1週間程度で正常値に回復しますが、少なからず精子の影響はあると考えた方がいいでしょう。


1週間に10回以上サウナに入ると、70%の女性が生理不順になるという研究結果も。


妊活中にどうしてもサウナに行きたい方は、事前に医師への相談がおすすめです。

6.サウナに毎日入るのは危険?

6.サウナに毎日入るのは危険?

サウナに毎日入るのは危険は「うそ」です。


正確には、自分に合ったペースで・正しく入れば問題ありません。


フィンランドには、サウナに週4〜7日入るのが病気予防になるという研究結果があります。この研修にそって考えれば毎日サウナに入っても問題はないということです。


一方、日本サウナ・スパ協会では週2回のサウナ浴を推奨しています。


サウナ、水風呂、外気浴と、激しい温度変化に適応すべくサウナ浴はある程度人間の身体の負荷がかかります。体調がすぐれないとき、通院中のサウナ浴はおすすめできません。


また、1日何度もサウナに入るのはやめておきましょう。サウナは無理なく、心地いい感覚を大切にして入るのがベストです。

7.運動後にサウナに入ると疲労回復が進む?

7.運動後にサウナに入ると疲労回復が進む?

運動後にサウナに入ると疲労回復が進むのは「本当」です。


サウナに入ると全身の血流が良くなります。その結果、新鮮な酸素と栄養素がすみずみにまで行き届き、同時に老廃物の回収が進みます。


運動後は疲労物質がたまっている状態。全身の血流を良くしてくれるサウナは疲労回復にもってこいなんです。


ただし、運動直後にサウナに入らないよう気をつけましょう。


運動直後は心拍数・血圧ともに上昇しています。サウナに入るとさらに血圧を上昇させてしまうため、運動直後30分~1時間ほどゆったり休憩してからサウナに入るのがおすすめです。

8.「ととのう」ってかなり危険な状態って本当?

8.「ととのう」ってかなり危険な状態って本当?

「ととのう」が危険かどうか、これは「△」。


なぜならあやまった入り方をすることが健康リスクを高めるのは事実だからです。


まずは、サウナに入ると危険な方を理解しておきましょう。




・高血圧の方
・糖尿病の方
・脳梗塞や心臓疾患を抱えている方
・狭心症や不整脈を抱えている方
・飲酒している方
・体調が優れない方
・妊娠中・妊活中の方
・通院中の方




サウナに入ると、血管の拡張・収縮がくりかえされるため、血管や血圧に不安をかかえる方の入浴はおすすめできません。


サウナが危険だと言われるのは




・熱中症
・脱水症状
・心筋梗塞




これらのリスクを伴う入浴方法だからです。ただしこれも、正しく理解を深めれば回避することができます。

・ととのっているとき、身体は危険な状態?


「ととのう」を感じるとき、それは身体はリラックスしているけど、頭はシャキッと冴えているような感覚があります。


これは、サウナ→水風呂→休憩で、交感神経と副交感神経が急激に入れ替わった結果、身体は副交感神経が優位な状態だけど、血中に交感神経が優位なときに分泌される「アドレナリン」が残っている状態だからです。

「サウナ」で温まり「水風呂」で身体を冷やし、温度変化によって刺激を与えた状態で「休憩」することで、「交感神経」と「副交感神経」の切り替えを意図的につくりだし、「ととのう」ことができます。


この意図的な切り替えを作り出すために、高温すぎるサウナに入ったり、無理してサウナに入りすぎたり、冷たい水風呂に入ったり、かけ水をせず水風呂に飛び込んだり。誤った入り方をするのは危険をまねきかねません。


正しく「ととのう」ことは危険ではありません。体調がすぐれないときはすぐに入浴をやめる、無理をしない、など注意しながらととのいましょう!

9.まとめ

サウナにまつわる疑問を取り上げ、「本当」か「うそ」かを解説しました。




・血流改善
・リラックス
・ストレス解消
・乱れた自律神経をととのえる
・睡眠改善




などなど、さまざまな健康効果が期待できるサウナ。


大切なのは、正しく入ることです。高温すぎるサウナ、冷たすぎる水風呂など、刺激が強すぎるサウナ浴はかえって身体に負荷をかけてしまいます。


ぜひサウナへの理解を深めて、正しくサウナを楽しんでいきましょう。

参考文献

・ 『サウナスパ・健康アドバイザー公式テキスト 知っておきたいサウナスパの健康知識』,公益社団法人日本サウナスパ協会発行,2014年3月,20ページ


・加藤容崇著,医者が教える 究極にととのう サウナ大全,ダイヤモンド社,20237,204ページ


・「サウナ for ビギナーズ 2022,晋遊舎,2022/1/26,6-9ページ

この記事を書いた人
ライター・はせがわみき
はせがわみきhttps://twitter.com/hamigaki_write
フリーランスライター・社会人になりたての頃、会社の先輩からすすめられた「サ道」を読んだことがきっかけでサウナへどっぷりはまる。サウナは歴8年。サウナスパ健康アドバイザー資格保持。好きが高じて、現在はサウナ施設・銭湯への取材・レポート記事をメインに手がける。好きなサウナは中温・高湿度。好きな水風呂は、ぬるめの18度。
ご予約・入会申し込みはこちら