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「サウナは体に悪い」と言われるのはなぜ?サウナにまつわる危険事項を紹介

サウナQ&A

サウナに入ると「リフレッシュになる」「肩こり腰痛が軽減される」「よく眠れる」「化粧ノリがいい」などなど、あらゆる健康効果が期待できます。一方「サウナは体に悪い」「サウナは危険」といった意見もあるようです。実際のところサウナは体にいいのか、悪いのか今回はその疑問を解消していきたいと思います。

目次

1.「サウナが体に悪い」と言われる理由

1.「サウナが体に悪い」と言われる理由

サウナが体に悪いと言われるのは、




・熱中症
・脱水症状
・心筋梗塞




これらのリスクを伴うからです。

①熱中症

サウナで急激に体温をあげると温度変化に身体が対応できず、体温の上昇の調整機能のバランスが崩れます。その結果、体に熱が溜まってしまい「熱中症」のリスクが高まります

②脱水症状

大量の汗をかくサウナでは、十分な水分補給が不可欠です。水分不足が続くと、「脱水症状」のリスクが高まってしまうからです。


高度の脱水症状を引き起こすと、意識障害・痙攣などを引き起こします。命の危険に関わるため、こまめな水分補給を行う必要があります。

③心筋梗塞

温浴施設で「ヒートショックに注意」の張り紙を目にしたことありませんか?


ヒートショックとは、急激な温度変化により、血圧の変動が大きくなることで起こるもの。ヒートショックが起こると、血圧の急上昇・急降下によって心臓や血管に負担がかかり「心筋梗塞」「脳梗塞」などのリスクが高まります。


とくに冬場は、暖房の効いた室内から、冷えた脱衣所・浴室へ移動することからヒートショックのリスクが高まります。これが熱いサウナと、冷たい水風呂に入る「サウナ浴」の環境に似ているんです。


サウナが体に悪いと言われるのは、少なからずこうしたリスクが伴う入浴方法だからだと考えられます。

2.危険な入り方を回避!こんなサウナ入り方はNG

2.危険な入り方を回避!こんなサウナ入り方はNG

サウナが危険だと言われるのは、急激な温度変化によって「熱中症」「脱水症状」「心筋梗塞」などリスクが伴うからでした。


サウナにはこうしたリスクが伴うことを理解することも大切ですが、大切なのは「まちがったサウナの入り方はしないこと」です。


ここからは、NGなサウナの入り方を紹介します。

①1セット目から上段に座る

熱中症やヒートショックの予防対策として、1セットは温度のゆるやかな下段からスタートしましょう。


1セット目から温度の高い上段に座ると、身体が温度変化に対応できません。また、サウナ前には身体をしっかり清めることもルールとして浸透してきていますが、サウナ前にあたたかいシャワーをゆっくりと浴びることも、ヒートショック予防になります。


湯船がある場合は、心臓から遠い、手、足にかけ湯をしてお湯に浸かってからサウナに入るのもおすすめです。このとき、湯船の温度が高すぎるのも血圧が上昇してしまい危険なので、ぬるめのお湯に浸かることを意識しましょう。




【正しい入り方】
1セット目は下段・短時間からスタート。2セット目以降から無理のない範囲で座る場所・時間を変えていく



②高温サウナにいきなり入る

施設によって「100度超えのサウナ」など、超高温サウナを推しているところもありますが、①の理由同様、いきなり高温サウナに入るのは危険。


血圧の急上昇により、心筋梗塞、脳卒中のリスクを高めてしまいます。




【正しい入り方】
・サウナ前にシャワーでしっかり身体を温める
・ぬるめの湯船に入ってからサウナに入る
・高温サウナしかない場合は、1セット目は【下段・短時間】で切り上げる。



③長時間サウナに入り続ける

無理をして長時間サウナに入り続けると、脱水症状、血圧低下、意識低下、熱中症のリスクを高めてしまいます。


共有サウナはついつい「となりの人の方が先に入っていたのに、自分が先に出るわけには……」と周りと自分を比べてしまいがち。


ですが無理をしすぎると身体への負担が高まり、思わぬ病気のリスクを高めてしまうので危険です!




【正しい入り方】
自分の体調、サウナ室の温度に合わせてサウナ室から出る



④かけ水せずに水風呂に入る

水風呂に入る前は、かけ水をして汗を流してからがサウナでのルールですが、実はこれ「ヒートショック」予防としてもとても大切なんです。


サウナであたたまった身体を水風呂前にかけ水で身体に慣らすことで、急激な血圧の変化を引き起こしにくくなります。




【正しい入り方】
サウナから出た後は、かけ水(またはかけ湯)をしてから水風呂に入る



⑤サウナ前・サウナ中にアルコールを摂取する

利尿作用が高いアルコールを飲んでサウナに入ると、脱水症状のリスクが高まってしまうのでNGです。


また、人間の体は一度に吸収できる水分量が決まっています。(一度に200ml程度)そのため一度に大量の水分を補給するのではなく、こまめに行うことが大切です。アルコールを摂取しても、水分補給にはなりません。


また、サウナ後にのどがカラカラの状態でアルコールを摂取するのもNG。アルコールを摂取するのはきちんと水分補給を行なってからにしましょう。




【正しい入り方】
・サウナ前・サウナ中はアルコールを摂取しない
・サウナ後のアルコールは十分な水分補給を行なってから



⑥体調不良・怪我があるのにサウナに入る

体調が悪い、怪我をしているなど、体に何らかの不調があるときのサウナはNGです。


けががあるときは、さらに炎症を促進させてしまう場合もありますし(全身の血行が良くなるため)、体調が優れない時にサウナに入れば、体調を悪化させてしまう場合もあります。




【正しい入り方】
サウナは万全の体調で入る



3.まとめ

サウナが体に悪いと言われるのは、間違った入り方をしてしまうと命の危険につながるからです。


また、


・心臓血管系に疾患をお持ち下の方
・透析中の方
・高血圧の方
・妊娠中の方
・飲酒している方


当てはまった方は、サウナ浴はやめておきましょう。通院中の方は、サウナに入ってもいいか、必ず主治医に相談してからにしましょう。


サウナであらゆる健康効果が期待できるのは、それだけ身体に変化をもたらすものだということをしっかり理解して、正しくサウナに入りましょう。

参考文献

・早坂 信哉 監修,名医がやっている 正しいサウナの入り方,宝島社,20237,30-35ページ


・加藤容崇著,医師が教えるサウナの教科書,ダイヤモンド社,20203,188-190ページ

この記事を書いた人
ライター・はせがわみき
はせがわみきhttps://twitter.com/hamigaki_write
フリーランスライター・社会人になりたての頃、会社の先輩からすすめられた「サ道」を読んだことがきっかけでサウナへどっぷりはまる。サウナは歴8年。サウナスパ健康アドバイザー資格保持。好きが高じて、現在はサウナ施設・銭湯への取材・レポート記事をメインに手がける。好きなサウナは中温・高湿度。好きな水風呂は、ぬるめの18度。
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