オートロウリュとセルフロウリュって何がちがうの?

「オートロウリュ」と「セルフロウリュ」。サウナ室がより熱く、心地よくなるうれしい設備ですが、この2つに違いがあるのか気になりませんか?そこでこの記事では、改めて2つの違いや魅力を整理してみました。「オートロウリュって?」「セルフロウリュにマナーはあるの?」など、わかりやすく説明しますので、ぜひ参考にしてください。
- 目次
1.「オートロウリュ」と「セルフロウリュ」何がちがう?
自動で機械が作動する「オートロウリュ」と、利用者が自分で蒸気量を調整できる「セルフロウリュ」。
両者の主なちがいは「仕組み」「体感」にあります!
①仕組みのちがい
・ロウリュとは

「ロウリュ(löyly)」とは、サウナストーンに水やアロマ水をかけて蒸気を発生させる行為のこと。
体感温度、湿度を高めることで、心地いいサウナ空間を作り出し、熱源だけでは体感できない、爽快な熱波体験ができるのが魅力です。
サウナの本場フィンランドから伝わったものとされています。
・オートロウリュとは

オートロウリュとは、サウナストーブに設置されたシステムが、一定の間隔でサウナストーンに水を注ぎ、蒸気を発生させるシステムのこと。
人を介さず、自動でロウリュできるため、室内の温度・湿度を管理しやすいことが大きなメリットです。サウナブーム以降、サウナ専用施設だけでなく、スーパー銭湯、銭湯などで導入する施設も多く見かけるようになりました。
・セルフロウリュとは

セルフロウリュとは、利用者自身の手で、サウナストーンに水を注ぎ、蒸気を発生させることです。
利用者自身が自分のタイミング、量で室内の蒸気を調整できる点が魅力とされています。
サウナ室内に水(アロマ)の入った桶、柄杓(ひしゃく/ラドルともいいます)が用意されている場合は、自由にロウリュできるサウナであることが多く、プライベートサウナ、サウナ専門施設などでよく見かける設備です。
②体感のちがい

・オートロウリュの体感
オートロウリュは、あらかじめ設定された時間(例えば、10〜30分おき)に自動で散水されるため、蒸気が発生し、体感温度が上昇するタイミングを予測しやすいです。
オートロウリュは蒸気の量が一定なため、どの時間に入っても「ほぼ同じ強さの熱波」を体感できる点もメリット。サウナ室の広さや蒸気の伝わり方など設計時に計算されていることが多く、サウナ室全体にしっかり蒸気が伝わります。
・セルフロウリュの体感
セルフロウリュは、注ぐ量やタイミングによって熱さや湿度が変わるため、体感具合がオートロウリュに比べて不規則です。
とはいえ、多めに水を注げば強烈な熱波が押し寄せ、上級者にはたまらない「ライブ感」が味わえることも。
ゆっくりやさしく注げば、上部からふわ〜っと降り注ぐ「熱のシャワー」も味わえます。調整次第で、さまざまな熱のちがいを楽しめることが、セルフロウリュの魅力です。
2.「オートロウリュ」と「セルフロウリュ」それぞれの魅力は?

「オートロウリュ」と「セルフロウリュ」、どちらかがいいのか、気になる方もいるかもしれません。
どちらも「蒸気を浴びる」ことは同じですが、少しずつ魅力に違いがあります。
・オートロウリュの魅力
・蒸気が一定で湿度が安定している
・室内の広さにあったロウリュが自動でなされる
・天井からバーっと降り注ぐ水に非日常感が味わえる
・自動管理なので、安心安全にロウリュが楽しめる
・セルフロウリュの魅力
・水の量、タイミングを自分で調整できる (室内の温度・体感を管理できる)
・音、香りを直で感じられ、癒される
・自分でロウリュするので、オートロウリュよりも静かで、ゆったりとした時間を感じられる
・・・
- ・一定の快適さを求めるならオートロウリュ
- ・変化や音を楽しむならセルフロウリュ
どちらが優れているというよりも、好みやその日の気分によって選べるのが理想かもしれません。
ちなみに筆者は「セルフロウリュ」派です。音と蒸気を直に感じられる点に惹かれます。
3.自分でロウリュ「セルフロウリュ」にマナーがあるって本当?

自由度高く、「ライブ感」を楽しめるのが魅力のセルフロウリュ。
とはいえ、自動でなく「人」が行うからこその「暗黙のルール」が存在します。
①周囲に声かけしてからロウリュする
「ロウリュいいですか?」と一言かけるのがセルフロウリュのマナーです。
ロウリュすると、体感温度が上昇するため、一声かけることで周囲も「これから熱くなるぞ」の心構えができます。
②一度にたくさんロウリュしない
いきなり大量の水をかけると、蒸気が大量発生すると同時に、体感温度も一気に上昇します。一気に水をかけることで、周囲の方が不快感を覚えることもあるので、注意しましょう。
施設側で「一度の○杯まで」と決まっているところも多いですが、一杯ずつ丁寧にロウリュするのがスマートです。
③施設側のルールは必ず守る
施設によっては、セルフロウリュのタイミングが決まっています。例えば、「砂時計が落ちるまでは再ロウリュNG」だったり「時計の6と12のタイミングのみロウリュOK」など。これらは、サウナストーンの劣化予防、室内の空気管理を行うために必要なルールです。
「セルフロウリュ=好きなだけロウリュしていい」というわけではないので、必ず施設側のルールに従って楽しみましょう。
4.「ハイブリッドロウリュ」が楽しめる LOCA THE CLASS. AOYAMA

セルフロウリュも、オートロウリュも一度に体験してみたい!
そんな方におすすめしたいのが、青山にあるプライベートサウナ LOCA THE CLASS. AOYAMA。
こちらのサウナ室では、セルフロウリュとオートロウリュ、どちらの設備もととのっており、好みに合わせてハイブリッドロウリュを体感することが可能なのです。

まずは、アロマ水でセルフロウリュを。


セルフロウリュで「音」と「香り」を楽しんだら、お好みの座席へ。座席近くに「löyly」と書かれたボタンがあります。スイッチを押してみると……