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男性の「更年期障害」にサウナがいいって本当ですか?

サウナコラム

男性ホルモンのバランス変化によって心身にさまざまな不調が現れる「男性更年期障害」。不安やイライラ、不眠、性欲低下、倦怠感、筋肉量の低下など……個人差がありますが40代後半〜50代にかけて実感する人が多いそうです。そんな更年期障害に「サウナがいい」と言われることも。男性更年期障害とサウナ、どのような関係があるのか調べてみました。

目次

1.男性更年期障害、なぜ起こる?

1.男性更年期障害、なぜ起こる?

・男性更年期障害の原因

男女ともにホルモンバランスの変化に伴い感じやすくなる「更年期障害」。

男性更年期障害の原因は、男性ホルモン(テストステロン)が低下し、ホルモンバランスが乱れてしまうためです。

・テストステロンとは?

テストステロンとは、男性ホルモンの一種で、主に筋肉・骨の成長・性機能に関与するホルモンのこと。メンタル面にも大きな影響を及ぼし、闘争心を掻き立て、モチベーションを保つ役割もあります。

女性の身体にも男性ホルモンは分泌されています。ただし、分泌量は男性に比べて1/10と言われています。

・なぜテストステロンが減る?

テストステロンの分泌は20~30代でピークを迎え、加齢とともにゆるやかに減少していくことがわかっています。とはいえ、何歳になってもある程度の分泌はされ続けることも分かっているんです。

ではなぜ、年齢を重ねることで急激にテストステロンが減少してしまうのか。主な原因と言われるのが、

  • ・ストレス
  • ・生活習慣
  • ・運動不足

などです。

テストステロンは精巣で作られるホルモン。さまざまな要因で、分泌が抑制されてしまうことが男性更年期障害の原因と言われています。

・男性更年期障害の症状

男性更年期障害の症状は、ほてりやめまい、疲れやすさなど、身体的な症状に限りません。イライラ、不安、不眠、意欲低下、性欲の低下など、幅広く現れます。

もちろん個人差がありますが、40代後半〜50代にかけて実感する人が多いそうです。

・男性更年期障害、ほっておくとどうなる?

男性更年期障害は、どんな男性にも起こりうるものです。ただ、「加齢によるものだからな〜」と対策をしないままいると、生活習慣病リスク・がんリスクを高めてしまうことがわかっています。

病気のリスクを高める理由として挙げられるのが、体重増加。筋力の維持に大きく貢献するテストステロンの分泌量が減る=筋力が低下するということです。

体重が増加すると、身体のなかでどのようなことが起こるでしょうか?

  • ・血糖値の上昇
  • ・血圧上昇
  • ・動脈硬化

これらが要因となり、結果として「糖尿病のリスク」、脳卒中や心筋梗塞といった「心血管疾患リスク」、最終的には「がんリスク」を高めてしまう結果に。

加齢にともなうものであっても、対策は必要!そして、その対策のひとつに「サウナ浴」が挙げられます。

2.男性更年期障害にサウナがいい理由

「更年期障害の症状、少しでも軽減したい!」そう思う方は多いですよね。そこでおすすめしたいのがサウナです。

更年期障害の症状を軽減するためには、

  • ・規則正しい生活を送る
  • ・バランスのいい食事をとる
  • ・適度な運動をする
  • ・良質な睡眠をとる
  • ・適度にストレスを解消する

など、さまざまな対策が挙げられます。

実はこれらの対策をサポートするのに「サウナ」はぴったりなんです。

①自律神経がととのい、ストレスが軽減

①自律神経がととのい、ストレスが軽減

テストステロン(男性ホルモン)が低下する大きな要因のひとつに「ストレス」が挙げられます。ストレスによってテストステロンの分泌が抑制されてしまうからです。

男性ホルモンは主に精巣で作られますが、この分泌の指令を行なっているのは「脳」。ストレスが増加するとそれに対抗するため「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。強いストレスがかかると「今はストレスから身体を守るとき」と身体が反応し、子孫を残す役割のテストステロンの分泌は後周りしにされてしまうのです。

こうしたストレスを解消するのに、ぴったりなのがサウナですよね。

ストレスがかかると、自律神経の「交感神経」が優位に働き、外部の刺激に身体を適応させようとします。こうした緊張状態が続くと、自律神経のバランスが崩れてしまいます。

サウナにおける「温冷交代浴」は、乱れやすい自律神経に刺激をあたえ、バンラスをととのえてくれます。サウナに入ると副交感神経も活性化し、イライラの解消やストレス軽減につながります。

②睡眠の質が向上し、ストレス解消

②睡眠の質が向上し、ストレス解消

「サウナに入るとよく眠れる」と言われますが、これにも自律神経が関係しています。

サウナで乱れていた自律神経がととのうことで、「朝は目覚めて、夜眠くなる」というサイクルがととのうからです。

サウナに入ると深部体温を向上させることができるので、入眠しやすい身体を作り出せることも、睡眠不足解消に効果的です。(体温が一度上がるとそれ以降は下がりやすくなり、入眠しやすい状態を作り出すことができます)

③血流がよくなり、ホルモンバンラス安定

③血流がよくなり、ホルモンバンラス安定

血行が良くなることは、ホルモンバランスの安定にもつながります

サウナで血流がよくなることで、全身の細胞や筋肉に栄養が行き渡り、テストステロン合成に必要な原料や酸素供給が活発になるからです。

ホルモンバランスを調整する「視床下部」や「精巣」などにも、血液を通して酸素や栄養がしっかり届くようになるため、ホルモンをつくる・ととのえる働き自体が活性化されるともいわれています。

3.「更年期かも?」と感じたら試したいサウナの入り方

3.「更年期かも?」と感じたら試したいサウナの入り方

・ストレス軽減する入り方(低温サウナへ)

イライラ続いているときは、交感神経が過敏になっているとき。

高温サウナではなくゆっくり「低温サウナ」(スチームサウナ・ミストサウナ)で15〜20分のほど身体を温めて、副交感神経の優位にしていきましょう。低温サウナには、神経を鎮めて、緊張をとく鎮静効果が期待できます。

サウナ後は水風呂には入らず、湯冷めに注意して、休憩するのがおすすめ。

・睡眠の質を向上させる入り方(寝る時間に合わせて)

不眠が続いている方は、就寝時間に合わせてサウナに入ってみてください。

・就寝の1時間半〜2時間前 低温サウナで身体を温める(水風呂はなし)

・夕方〜就寝4時間前= サウナ→水風呂→外気浴を2〜3セット ラストは休憩を長めに(=副交感神経を活性化)

・自律神経をととのえる入り方

活力が湧かないときは、自律神経をととのえることを意識。

サウナ→水風呂→外気浴を2〜3セットほどくりかえし、自律神経に刺激を与えましょう。ただし無理は禁物です。

・注意事項

  • ・極端な温冷交代浴(熱すぎ・冷たすぎる)
  • ・無理な長時間の入浴
  • ・体調不良時の入浴

これらの入浴は、心臓や血圧に負荷をかけます。必ず自分の身体と相談してから入浴してください。

また、持病をお持ちの方、服用中の薬がある方、高血圧の方で生活に制限がある方は、必ずかかりつけ医に相談してから入浴するようにしましょう!

4.まとめ

「ストレス」「生活習慣」「運動不足」これらの要因と加齢による身体機能の低下が重なることで、テストステロンが減少してしまうことが、男性更年期障害の主な原因でした。

大切なのは、男性更年期障害を放置しないこと。ぜひサウナを活用して、自分の身体と上手に向き合っていきましょう。

この記事を書いた人
ライター・はせがわみき
はせがわみきhttps://twitter.com/hamigaki_write
フリーランスライター・社会人になりたての頃、会社の先輩からすすめられた「サ道」を読んだことがきっかけでサウナへどっぷりはまる。サウナは歴8年。サウナスパ健康アドバイザー資格保持。好きが高じて、現在はサウナ施設・銭湯への取材・レポート記事をメインに手がける。好きなサウナは中温・高湿度。好きな水風呂は、ぬるめの18度。
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