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サウナと運動どっちが先?筋肉痛に効く?サウナ×運動の疑問を解消します

サウナQ&A

たくさん汗をかいた後の温泉やサウナはリフレッシュに最適ですよね!近年では、サウナ入り放題のジムや、ジムスペースを確保するサウナ施設も増えてきましたが、サウナと運動の組み合わせにはどのような効果が期待できるのでしょうか?また、運動前と後、どのタイミングでサウナに入るべきなのでしょうか?今回は【サウナ×運動】の疑問を解消します。

目次

サウナと運動どっちが先?

運動前にサウナに入るべきか、後に入るべきか……その答えは【運動の内容】【目的】によって異なります。

そこで、それぞれ【運動前】と【運動後】の効果についてみていきましょう!

【前】運動前のサウナはウォーミングアップに

【前】運動前のサウナはウォーミングアップに

運動の前にサウナに入る場合は、ウォーミングアップを目的としてサウナを活用するのがおすすめです。

運動前に激しいサウナに入ると、血圧が上がりすぎたり、持久力が低下し筋トレが長続きしなかったり、筋肉が増強しにくくなると言われているからです。

一方で、軽めのジョギング・ヨガ・ストレッチ・軽い筋トレの前にサウナに入るのはいいという報告もあります。運動前にサウナに入ることで、体をあたため怪我がしにくくなったり、筋肉痛予防につながるといった効果があるからです。

ただし運動前にサウナに入る場合は、軽めにとどめることが大切です。

【運動前のサウナの入り方】

①サウナ 体を温める程度に
②水風呂 30秒ほど
③①と②を軽めに1〜2セット程度

体温を上げることが目的なので、サウナ→水風呂で軽めに済ませましょう。

【まとめ】

▪️はげしい運動前のサウナはNG(本格的な筋トレ・瞬発力が必要な運動・短距離走など)
※ウォーミングアップ程度ならOK

<理由>

・血圧が上がりすぎる
・持久力低下
・筋肉が増強しにくい

▪️軽い運動前のサウナはOK!
(ヨガ・ストレッチ・ジョギング・軽めの筋トレ)


<理由>

・ウォーミングアップになる
・体が温まって怪我がしにくい
・筋肉痛予防になる

運動前のサウナは【軽めの1~2セット】【体を温めるが目的】であることを覚えておきましょう。

【後】運動後のサウナは疲労回復に

【後】運動後のサウナは疲労回復に

「運動後にサウナに入るべき」という意見が多いのは、運動後のサウナには、疲労回復・リカバリー効果が期待できるからです。

まず、サウナに入ると全身の血流が良くなります。その結果、新鮮な酸素や栄養素が隅々にまで行き渡り、同時に老廃物の回収も行われます。運動後は「疲労物質」が溜まっている状態なため、全身の血流を良くしてくれるサウナは疲労回復にもってこいです。

また、サウナに入ると乳酸値の数値を減少できるとも言われています。

「乳酸=筋肉疲労の原因」という説は諸説あるようですが、乳酸は運動する過程で発生する物質です。「酸」は、筋肉運動・代謝に障害を起こす原因。早めに取り除くことに越したことはありませんよね!

運動後にサウナに入った人、入らなかった人を比べてみると、入らなかった人に比べて、サウナに入った人の方が乳酸の減少値が20倍だった研究結果もあるそうです。

また、運動後にサウナに入ると、睡眠の質を向上させる効果も期待できます。疲労回復をしながら、睡眠でさらに疲労回復効果がアップ!

ただし、運動直後にサウナに入らないよう気をつけましょう。

運動直後は心拍数・血圧ともに上昇しています。サウナに入るとさらに血圧を上昇させてしまうため、運動直後30分〜1時間ほどゆったり休憩してからサウナに入るのがおすすめです。

【運動前のサウナの入り方】

①運動後30分〜1時間ほど休憩
②サウナ→水風呂→外気浴×3セット
(自分の体調に合わせた時間で)

血流を促し、疲労回復することが目的なので、サウナの基本の入り方がおすすめ。
運動直後はサウナに入らず、しっかり休憩してからがベスト。

【まとめ】

▪️運動→サウナが効果的な理由

①血流が促され、酸素・栄養素が供給&老廃物の回収
②乳酸値が減少する
③睡眠の質がグッと高まる

サウナは筋肉痛にも効く?

サウナは筋肉痛にも効く?

運動後の筋肉痛……できればおさえたいですよね。そんな時にサウナは持ってこいです!ここでは、筆者が実際に実践したことのあるサウナ(温冷交代浴)を使った筋肉痛の和らげ方をご紹介します。

【筋肉痛の和らげ方】

①筋肉痛が気になる場所に冷水シャワーを当てる
※いわゆるアイシング目的です!
※運動後の筋肉は熱を持っています。アイシングで痛みや熱が広がるのを抑えます

②サウナで温まる(血流を促す程度に)

③可能な範囲で水風呂へ

④休憩する(寝転んで休憩するのがおすすめ)

⑤②〜④を2〜3セットくり返す

わたしは実際にこの入り方で、登山後の筋肉痛が和らいだ経験があります!

自宅のお風呂でも実践できるので、次の日に疲労を残したくない方はぜひ、実践してみてください。

【結論】どんな効果が得たいかで、サウナ前・後を決めるべき

運動前のサウナ:ウォーミングアップにおすすめ

運動後のサウナ:疲労回復におすすめ

運動前と後、どのタイミングでサウナに入るべきかは、どんな効果を得たいのかでちがってきます。また、サウナ浴はある程度体に負荷がかかる行為です。運動同様に、無理は禁物!

自分の体の調子、そして目的を明確にして【サウナ×運動】の効率を高めていきましょう!

参考文献

加藤容崇著,医者が教える 究極にととのう サウナ大全 ,ダイヤモンド社,20237,156-161ページ

この記事を書いた人
ライター・はせがわみき
はせがわみきhttps://twitter.com/hamigaki_write
フリーランスライター・社会人になりたての頃、会社の先輩からすすめられた「サ道」を読んだことがきっかけでサウナへどっぷりはまる。サウナは歴8年。サウナスパ健康アドバイザー資格保持。好きが高じて、現在はサウナ施設・銭湯への取材・レポート記事をメインに手がける。好きなサウナは中温・高湿度。好きな水風呂は、ぬるめの18度。
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